Ad Exchange の eCPM について

クエリツールでは eCPM に関する 3 つの指標データを取得でき、ビジネスニーズに応じて活用することができます。それぞれの指標データは、広告配信プロセスの異なる段階で取得されます。

インプレッションの概要

Ad Exchange の 3 つの eCPM の違いを正確に理解していただけるよう、各指標の用途のほか、分母の定義が異なることでデータの意味がどう変わるかも説明します。

  • まず、CPM とはインプレッション 1,000 回あたりの収益です。
  • 次に、広告は広告サーバーやネットワークから次のプロセスでリクエストされます。
    1. ウェブサイトまたはアプリからクリエイティブがリクエストされます。
    2. 一致するクリエイティブが検出され、リクエスト元に配信されます。
    3. 配信されたクリエイティブはレンダリングを行う必要があります。レンダリングとはクリエイティブの描画処理のことですが、この時点でユーザーに表示されるとは限りません。
    4. 最後に、広告がユーザーに表示されます。
このプロセスを図で表すと次のようになります。
Ad request metrics excluding text ads

このように、広告配信プロセスの過程において、インプレッション数はクエリ数より少なくなります。つまり、プロセスの各段階で脱落が生じています。これには次のような理由が挙げられます。

  • すべての広告リクエストに対して、一致するキャンペーンが見つかるとは限らないため。
  • 一致し、配信されたすべての広告が最終的にレンダリングされるとは限らず、ユーザーに表示される数はさらに少なくなるため。
CPM の計算は、このプロセスの各段階で行われ、分母の数もそれぞれ異なります。プロセスの終盤になるほど、CPM の値は高くなります。

Ad Exchange での eCPM の定義

指標 定義 計算式
広告リクエスト数 Ad Exchange への広告リクエスト総数(Ad Exchange によって埋められなかったものも含む)。 広告リクエスト RPM = 収益額÷広告リクエスト数
一致リクエスト数 広告リクエストと一致した購入者が広告枠を購入したリクエスト数。この指標では、購入者が入札した CPM が表示されます。
レンダリングで問題が発生した場合は「一致リクエスト数 > インプレッション数」となります。
eCPM(デフォルト)= 収益額÷一致リクエスト数
広告のインプレッション数(新バージョン
 

広告のインプレッション数は、広告のレンダリング以降に遅れてカウントされることがよくあります。この指標では、Ad Exchange の 1 回の広告インプレッションに対して購入者が最終的に支払った CPM が表示されます。

2016 年初頭まで、広告のインプレッション数は広告スロットのテキスト広告につき 1回カウントされていました。この処理を、広告スロットにつき 1 回だけカウントするように変更し、これまでの定義の広告 eCPM(旧バージョン)を廃止して、広告 eCPM(新バージョン)を追加しました。概要については eCPM の変更をご覧ください。
広告のインプレッション数は、最低料金を評価するうえで最も適した指標です(テキスト広告を除く)
広告 eCPM(新規)= 収益額÷広告のインプレッション数(新規)

各 eCPM 指標の用途

各指標はそれぞれ次の用途で使用できます。

  • 広告リクエスト RPM: 収益額÷リクエスト クエリ数
    クリエイティブの 1 回のリクエストに対して受け取る収益を表します。この指標の計算では広告掲載率が考慮されるため、CPM の高い広告があるものの、広告掲載率やコンバージョンの可能性が低い広告ネットワークは不利になります。
     
  • 一致 eCPM: 収益額÷一致クエリ数
    一致した eCPM は、広告掲載率の影響を除外した指標です。広告掲載率は無視されますが、CPM の高い広告が多いものの、支払いに至る可能性が低い(1 秒再生した後にのみ支払いが発生する動画など)ネットワークは CPM が減額されます。この指標は、インプレッションのカウントと支払いが広告配信プロセスの異なる段階で行われる複数のネットワークについて評価する際にも役立ちます。
     
  • 広告 eCPM: 収益額÷広告のインプレッション数
    広告 eCPM は、配信されたものの、インプレッションに至らず収益を得られない可能性がある広告の影響を除外した指標です。クリエイティブが配信された後の段階でインプレッションをカウントし、収益が発生するネットワークが増えているため、この CPM 指標が一般的になりつつあります。他の多くのネットワークでもこの CPM 指標が使われています。このようなことから Ad Exchange でもこの eCPM 指標をデフォルトとしました。

このように、eCPM の指標について理解することで、ネットワークの広告掲載率、クリエイティブの遅延、広告の魅力が収益に影響することがわかります。

eCPM に関する問題の解決方法

eCPM が最小 CPM を下回る理由をご覧ください。
インプレッションのレポートに見られる差異をご覧ください。

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