アド マネージャー レポートの基本

視認性を高めるおすすめの方法

視認性の向上に取り組む際のポイントを以下にまとめます。

全体的なデザインとレイアウト

ページの長さ

短いコンテンツは視認性が高くなる傾向にあります。そのため、スクロールせずにページ全体が表示されるようにすると効果的です。より長いコンテンツを表示する必要がある場合は、無限スクロールを有効にしましょう。詳しくはコンテンツを無限に表示するページのタグ設定をご参照ください。

待ち時間

待ち時間は多くの原因により発生しますが、その 1 つにパスバックがあります。パスバックによる待ち時間が短くなると、視認性は向上します。つまり、パスバックを行わないようにすれば、視認性に関する指標の値が高くなります。

待ち時間を短くして動画がすばやく読み込まれるようにすれば、動画の再生が始まる前にユーザーが離れることを防ぎ、動画広告枠の視認性を大幅に向上することができます。

速度と応答性を最適化する: 動作や応答の速いサイトやアプリでは、広告がすばやく読み込まれ、視認可能率も高くなります。接続速度の遅い新興メディア市場においては、特に重要なポイントとなります。以下の 3 つのヒントを参考にサイトやアプリを最適化してください。

  • 記事ページで遅延読み込みを試します。遅延読み込みを実装すると、ユーザーがページを下にスクロールしたときに動画が読み込まれ、広告が配信されます。遅延読み込みの 1 種に、無限スクロールがあります。ブラウザのスクロールバーを下にスクロールしてもページの一番下にたどりくことはなく、コンテンツが次々と表示されるものです。遅延読み込みを使用すると、サイトの動作が速くなるため、読み込み時間や待ち時間が短くなり、動画広告の視認性の向上が見込めます。

  • 「アプリの速度」レポートなどの解析ツールを使用して、アプリにおけるページの読み込み速度や、各リクエストに対する読み込み時間を測定します。

  • Google の AMP 形式を使用して、ウェブサイトを高速化し、ユーザーの利便性を高めましょう。AMP は、一般的なプラットフォームに利用でき、運用や開発のコストを抑えられるため、ウェブ戦略として長期的に活用することができます。

  • Google の PageSpeed Insights を使用すれば、ウェブページの内容を分析し、待ち時間を短くしてページを迅速に読み込む方法を確認することができます。ページの読み込み速度が向上すれば、広告の読み込みも速くなり、視認性が向上します。

パスバックを最小限に抑える: システムでパスバックが発生し、広告の呼び出しが別の広告サーバーに転送されると、広告の読み込みが遅くなります。パスバックの発生が少ないほど、広告の読み込みは速くなり、視認可能率が向上します。

遅延読み込み

遅延読み込みとは、必要になったときにのみ広告を配信することです。スマート読み込みともいいます。たとえば、ユーザーがページを下にスクロールしたときにのみ、ページの下の部分に広告を配信する方法です。遅延読み込みを使用すると、待ち時間と CPU の使用率を減らしてページの読み込み時間を短縮することができます。

実装に際しては、こちらの GPT コード例をご参照ください。他の実装方法では、ブラウザでのクリエイティブの表示につながらない複数の広告リクエストが発生する可能性があります(その場合、視認性に関する指標値がより低くなります)。

遅延読み込みに関するデベロッパー向けドキュメント

従来の Ad Exchange タグを使用しているサイトは、遅延読み込みがデフォルトで有効になります。

遅延読み込みを使用すると、視認性に影響が生じる可能性があります

  • 遅延読み込みを適切に使用した場合、視認性が全体として高まる可能性があります。たとえば、ユーザーが下にスクロールしなかった場合、スクロールしなければ見えない位置にある広告スロットは読み込まれないため、送信される広告リクエストの数も少なくなります。
  • 一方で、広告サイズが大きすぎたり、ユーザーのスクロールが速すぎて広告の読み込みが追い付かなかったりすると、ユーザーは広告を見ることができません。

無限スクロール: 遅延読み込みの 1 種に、無限スクロールがあります。ブラウザのスクロールバーを下にスクロールしてもページの一番下にたどりくことはなく、コンテンツが次々と表示されるものです。

ユーザーのスクロールに合わせて以前表示したスロットを非表示にしたり、非表示になっていたスロットを表示したりする方法は、遅延読み込みの実装方法として適切とは言えず、視認性の向上にもつながりません。

動画専用セクション

サイトやアプリに動画専用セクションを作成すると、動画にトラフィックを直接誘導し、動画を視聴する意図の強いユーザーを呼び込むことができます。このようなユーザーは動画内の広告を見る可能性が高くなります。

レスポンシブ デザイン

レスポンシブ広告を作成して、ブラウザに合った広告が表示されるようにすれば、コンテンツと広告の表示に使われるデバイス(モバイル、タブレット、PC)にかかわらず、ユーザー エクスペリエンスが向上します。

次のベスト プラクティスをお試しください。

広告の配置

表示された広告が視認可能としてカウントされる条件は 3 つあります。

  1. ブラウザ ウィンドウで広告ピクセルの 50% 以上が見えるページ領域にユーザーが移動する
  2. 広告が画面に連続して 1 秒間表示されるように、ユーザーがスクロールを止めるかスクロールの速度を緩めるすばやくスクロールして広告を通り過ぎた場合はカウントされません。
  3. ユーザーが該当の領域にアクセスした時点で広告が表示される

Google はこれらの条件を踏まえて、AdSense ネットワークのアクティブ ビュー データを確認し、多様なサイトデザインの視認性の高低を比較しました。以下は、その調査結果に基づいた、サイトの視認可能インプレッション数を最大化するための推奨事項です。

一般的な広告の配置
  • コンテンツ: ユーザーがじっくり読みたい、かかわりたいと考えるような魅力あるコンテンツとページデザインを用意します。
  • 広告の配置: サイトのメインのコンテンツと並べて、またはサイトのコンテンツの多い領域に広告を配置します。広告の配置を決める際は、ユーザーの立場で考えるようにしましょう。独自のコンテンツが少ない、または存在しない領域に広告を配置しないようにしましょう。また、サイトの特定の領域の広告数が多すぎるためにサーバーに過剰な負荷がかかるような事態も避ける必要があります。
  • 動作速度: 広告の表示時間も含め、ページの読み込みは速く安定したものである必要があります。そのためには、非同期広告タグの使用をおすすめします。また、Google Pagespeed などの速度最適化ツールを使用すると、サイトのパフォーマンスを分析して改善できます。

広告の配置を決める際は、事前に Google アナリティクスの画面解像度レポートを確認し、サイトのページのどの領域が最もよく表示されているかを把握すると効果的です。Google アナリティクスの画面解像度レポートにアクセスするには、[ターゲット ユーザー] タブから [テクノロジー] カテゴリを表示し、[ブラウザと OS] をクリックした後、プライマリ ディメンションとして [画面解像度] を選択します。サイトの閲覧状況を把握できたら、広告が視認可能となる機会を増やせるよう以下の推奨事項をご検討ください。

スクロールせずに見える範囲(ATF)の配置
  • コンテンツ: 最初のページで魅力的なコンテンツを提供しましょう。これらのコンテンツのできるだけ多くの部分が、スクロールせずに見える範囲に表示されるようにします(横に長く縦に短いページや、情報量の多いページデザインを使用すると効果的です)。その結果、ユーザーがあまり時間をかけずに ATF コンテンツや広告を読み、内容を把握し、または操作できるようになります。
  • 広告の配置: 画面下側付近(スクロールせずに見える範囲内)に広告を配置することを検討しましょう。Google のデータによると、この配置で最も高い視認可能率が得られます。上部ナビゲーションバーのすぐ下に広告を配置すると、ページの最上部に配置するよりも高い視認率が得られます。同時に、ユーザー エクスペリエンスも十分に考慮してください。スクロールせずに見える範囲に広告の数が多すぎると、雑然としたページになり、訪問者がすぐに離れてしまう可能性が高くなります。
  • 動作速度: 広告が迅速に読み込まれるようにして、表示される前にユーザーがスクロールで移動してしまわないようにする必要があります。
スクロールしなければ見えない位置(BTF)の配置
  • コンテンツ: スクロールせずに見える範囲のコンテンツを、後に何が書かれているか見たくなるようなものにして、スクロールしなければ見えない位置の広告が表示される位置まで、ユーザーにスクロールしてもらえるようにします。スクロールせずに見える範囲の下側に次の記事やストーリーの見出しを表示すると、ユーザーにページの下側まで進むよう促すことができます。
  • 広告の配置: 画面の左または右側に広告を配置すると、中央に配置するよりも視認性が高くなります。さらに、コンテンツとは別の列に広告を配置すれば、ユーザーは操作を妨げられることなくコンテンツを読み進むことができるため、ページの一番下まで進んでもらえる可能性が高くなります。
動画広告の配置

動画の配置は、動画広告の視認性を向上させる重要な要素です。動画を見つけてもらえなければ、そのコンテンツを見てもらうことはできません。最適な場所に動画を配置することで、ユーザーが動画を見つけてコンテンツや広告を視聴する可能性が高くなります。

以下の方法を検討し、ユーザーが動画コンテンツをできるだけ簡単に見つけられるようにしましょう。

  • ユーザーが長く滞在している場所を特定する: 多くの場合、ページで最も視認性の高い場所は「最上部の中央」ですが、実際にユーザーがどのように行動しているかを確認するようにします。通常は、動画プレーヤーをページ上部の中央付近に配置することをおすすめします。

    たとえば、スクロールせずに見える範囲では動画が見られる可能性は相対的に高くなりますが、スクロールしなければ見えない範囲に広告を配置しても効果的な場合があります。視認可能率で比較すると、スクロールせずに見える範囲の動画広告は 73%、スクロールしなければ見えない範囲の動画広告は 45% となっています。個々のページについて、ユーザーが長く滞在している場所を特定し、その場所に動画プレーヤーを配置するようにします。効果を確かめるには、後で動画プレーヤーをウェブサイトやアプリの上部に移動して、視認可能率が変化するかどうかを調べます。

  • ビューポート内で動的に再生する: 動画プレーヤーがビューポート内にある場合にのみ自動再生するよう設定します。ビューポート外にある場合は、一時停止に設定する必要があります。

<img> タグを使用する第三者クリエイティブ

クリエイティブで <img> タグを使用して第三者トラッキング ピクセルを読み込む場合は、表示プロパティを display:none; に設定して、クリエイティブの実際のサイズのみが視認性の測定対象となるようにします。

動画広告プレーヤー

昨今、従来に増してさらに多くのユーザーが、便利な動画プレーヤーに慣れてきています。動画プレーヤーのサイズを増やし、Click-to-Play、自動再生、追尾型動画プレーヤーを適切に使用することで、動画広告の視認性を高めることができます。

  • 動画プレーヤーのサイズを大きくする: 動画プレーヤーがページで最も目立つようにします。大きい動画プレーヤーは、小さい動画プレーヤーと比べて視認性が大幅に高くなります。通常、動画プレーヤーのサイズが大きいほど、広告枠の視認性は高くなります。たとえば、2560x1440 の動画プレーヤーの平均視認可能率は 95%、854x480 の動画プレーヤーは 88% です。そのため、動画広告枠を確かめて、広告主が希望する視認可能率を提供できない小さな動画広告枠は削除することをおすすめします。ただし、この方法は画面全体に表示されるインストリーム動画広告枠では効果的ですが、インフィード広告や記事内広告の場合、ユーザーの利便性を考慮して小さい動画プレーヤーのほうが適している場合もあります。
  • Click-to-Play を実装する: Click-to-Play の動画はクリックして再生する必要があるため、そのユーザーは動画や動画内の広告を見る意向が強いと判断できます。そのため、Click-to-Play を使用するとユーザー エンゲージメントと視認性が高くなる傾向にあります。
  • 自動再生を適切に使用する: サイトやアプリを使いやすいものにするには、自動再生を適切に使用することが重要です。ミュート状態で自動再生されるようにすることは許可されていますが、Chrome の自動再生に関するポリシーに沿って実装するようにしてください。
  • 追尾型動画プレーヤーを適切に使用する: 追尾型動画プレーヤーはあらゆる種類のウェブサイトに適しているわけではありません。たとえばゲームページや動的に変化するページには適しません。サイトやアプリで全体的に追尾広告ユニットを実装する前に、徹底した A/B テストを行ってパフォーマンスを確認することが大切です。視認性の向上を目的に追尾型動画プレーヤーを使用する場合は、フルサイズのインストリーム ユニットからプレーヤーを開始する必要があります。追尾型動画プレーヤーに関するポリシーについて
  • 視認性の測定に対応した広告フォーマットを使用する: iframe の使用は最小限に抑えることをおすすめします。iframe は異なる HTML ドキュメント内に埋め込まれる HTML ドキュメントで、主にウェブサイトで使用されます。一部の iframe(たとえばクロスドメイン iframe)内に設置された広告タグは、解析ツールで視認性を測定することができません。一方、Friendly iframe や SafeFrame などは、視認性の測定に役立てることができます。クロスドメイン iframe 内に表示する広告を減らせば、視認可能率は向上します。

品質管理

設計を変更する際は、テストとイテレーションが重要になります。サイトのコンテンツやカテゴリ、サイトにおけるユーザーの行動によって、対象サイトの視認性は異なります。

視認性を最適なものにするための留意事項をいくつか以下に示します。

  • ページでの位置は重要です。最も視認性が高い位置は、ページの最上部ではなく、スクロールせずに見える範囲の下端より少し上のところです。
  • 最も視認可能な広告サイズは、縦長サイズのユニットです(例: 160x600)。
  • スクロールせずに見える位置が必ず視認可能であるとは限りません。一方、スクロールしなければ見えない位置で発生したインプレッションでも視認可能であることが多々あります。
  • 視認性が最も高いのは、ユーザーの注意を引くコンテンツです。
     

Think with Google のヒントをさらに確認する:

最近の調査で、5 秒以内に読み込まれたモバイルサイトは、19 秒以内に読み込まれたモバイルサイトと比べて、視認性が 25% 高いことがわかりました。Google アド マネージャーのモバイルウェブ スピード ツールキットを使用してモバイル コンテンツを改善する方法をご確認ください。

この情報は役に立ちましたか?
改善できる点がありましたらお聞かせください。