VMAP(Video Multiple Ad Playlist、複数の動画広告の再生リスト)は、動画内で再生する複数の動画広告を返すために使用します。コンテンツ所有者は、特にプレーヤーを制御もしくは所有していない場合に、広告の配置とタイミングを管理できます。#vmap #videoadrules
VMAP は IAB 仕様の一つで、特定の動画コンテンツに表示する広告を記述します。VMAP は、VAST タグとタイミング データで構成されます。IAB は VMAP を複数広告再生リストの標準規格として定義しており、動画コンテンツの所有者は、プレーヤーやコンテンツの配信を管理できない場合に、この規格を使用して広告枠の挿入位置を記述できます。
- 動画プログラムの広告枠の優先権を持っているアド マネージャーのサイト運営者の方は、VMAP を使用すると、複数のパートナー サイトに対して広告枠を簡単に管理できます。
- 広告ルールを使用して長い動画コンテンツの動画広告枠や広告ブレーク(広告ブレークの数や位置など)の構造を定義しているアド マネージャーのサイト運営者の方は、VMAP を使用すると、広告ブレーク構造の標準規格を介して他のパートナーとシームレスに通信できます。
- ディストリビューターの方は、IMA SDK を使用すると、第三者コンテンツ パートナーからの VMAP レスポンスに対応できます。
VMAP XML タグ
動画広告ルールを使用してアド マネージャーに広告リクエストを送信すると、VAST XML ではなく、VMAP XML が最初に返されます。
Google IMA SDK サイトの VMAP タグのサンプルをご覧ください。
vmap:VMAP
要素は VMAP XML タグのコンテンツ内に表示されますが、VAST
には表示されません。各広告には固有の vmap:AdSource id
が割り当てられます。プレロール、ミッドロール、ポストロールで異なる広告が配信される場合があります。いずれのセクションにも、アド マネージャーを介して VAST XML をリクエストする広告タグの URI が含まれます。この URL をコピーして別のブラウザに貼り付けると、実際の VAST XML が返されます。プレーヤーは、リダイレクトにより XML を取得します。
広告ルールを使用してバンパーを表示する場合、VMAP XML は少し長く複雑になりますが、基本的な構造は同じです。この場合、XML には vmap:Extension type="bumper"
と記述されます。
VMAP と動画プレーヤー
広告ルール(VMAP)のレスポンスを受け取ったプレーヤーは、各広告を適切なタイミングでリクエストし、リダイレクト先で正しいメディア ファイルを選択して、トラッキング イベントを返す必要があります。
動画プレーヤーで IMA SDK を使用すると、Google への広告リクエストを生成して、VAST XML と VMAP XML のレスポンスを解析できます。VMAP を使用すると、ルールや連続広告配信の処理をカスタム XML 呼び出しで行う必要がなくなりますが、特定のプレーヤーやパートナーではカスタム XML 呼び出しがサポートされていない場合もあります。
VMAP のレスポンスでは、VAST 3 の広告呼び出しと詳細なエラーコードが返されます。
ネットワークで VMAP を有効にする
- Google アド マネージャーにログインします。
- [管理者] [動画とオーディオ] [動画とオーディオの設定] をクリックします。
- [VMAP バージョン] で [VMAP 1] を選択します。
- [保存] をクリックします。