価値が高い広告ユニットや、デリケートなトピックの広告ユニット、または戦略的に使用している広告ユニットがあり、それらが広告担当者によって誤ってターゲットに設定されないようにしたい場合、たとえば、ネットワーク全体(RON)の空き枠の広告申込情報をホームページに表示したくない場合などは、広告ユニットに特別な扱いが必要になります。その方法としては、広告ユニットを「特別」広告ユニットとして指定します。
広告ユニットを特別広告ユニットとして指定した場合、広告担当者はその広告ユニットを明示的にターゲットに設定しなければならなくなります。上位の広告枠がターゲットに設定済みであっても、明示的にターゲットに設定されていない特別広告ユニットに広告申込情報は配信されません。
特別広告ユニットは、アド マネージャーの画面上で常に マーク付きで表示されます。これは、この広告枠に配信するには明示的なターゲティングが必要なことを示します。
特別広告ユニットのターゲティング
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配信中の広告申込情報が存在する広告ユニットを特別広告ユニットとして指定すると、その広告ユニットを明示的にターゲットに設定していない広告申込情報はその広告ユニットに配信されなくなります。
- ネイティブ スタイルは、特別広告ユニットの指定による制約を受けません。ネイティブ スタイルで親広告ユニットがターゲットに設定されている場合は、その子広告ユニットも特別広告ユニットかどうかに関係なくターゲットとなります。ただし、ネイティブ広告のターゲット設定でこれらの特別広告ユニットを除外して、広告申込情報のターゲティングと動作を一致させることができます。
- 価格設定ルール、保護設定、動画設定、プライベート オークション、直接の Ad Exchange タグにターゲティングを適用する場合、特別広告ユニットは通常の広告ユニットとして扱われます。
ブロックルールで指定した広告ユニットの子に特別広告ユニットがある場合、その特別広告ユニットは、明示的に指定しなくてもブロックルールに含まれます。
- 広告ユニットを広告申込情報のターゲティングから明示的に除外した場合、その子広告ユニットも特別広告ユニットかどうかに関係なく除外されます。
- 親の特別広告ユニットをターゲットに設定していない場合、その子広告ユニットは明示的にターゲットに設定する必要があります。これは、子広告ユニットが特別広告ユニットでない場合でも当てはまります。
広告申込情報に対して在庫を確認するとき、予測数に含まれるのは、明示的にターゲットに設定されている特別広告ユニットのみです。
引き続き特別広告ユニットに配信するには、動画広告ルールで特別広告ユニットをターゲットに設定する必要があります。
特別広告ユニットと継承
広告ユニットの階層
特別広告ユニットの下に子広告ユニットを作成した場合、デフォルトでは子広告ユニットは特別広告ユニットになりません。子広告ユニットを特別広告ユニットにする場合は、それぞれを特別広告ユニットとして指定する必要があります。
例
以下のような階層があるとします。 が付いているのが特別広告ユニットです。
Sports
> Football > Positions > Quarterback
この場合、Sports
と Quarterback
は特別広告ユニットになりますが、Football
と Positions
は特別広告ユニットにはなりません。
この階層では、次のようになります。
- 広告申込情報をネットワーク掲載にした場合は、
Sports
が特別広告ユニットであることから、Sports
とその子は配信候補になりません。 Sports
をターゲットに設定した場合、Football
とPositions
はターゲットに含まれますが、Quarterback
はターゲットに含まれません。Football
をターゲットに設定した場合、Positions
はターゲットに含まれますが、Quarterback
はターゲットに含まれません。
プレースメント
レポートを作成するだけの目的であれば、特別広告ユニットをプレースメントに追加するのもよいでしょう。特別広告ユニットをプレースメントに追加した場合、そのプレースメントをターゲットとしている広告申込情報を特別広告ユニットにも配信するには、その特別広告ユニットを明示的にターゲットに設定する必要があります。また、特別広告ユニットの子広告ユニットも、それ自体が特別広告ユニットでなくても明示的にターゲットに設定する必要があります。