パブリッシャーのファーストパーティ ID にアクセスして関連付けられたユーザーデータを削除する

パブリッシャーのウェブのファーストパーティ ID にアクセスして、関連付けられた広告のターゲティング データを削除できます。

パブリッシャーのウェブのファーストパーティ ID にアクセスする

パブリッシャーのウェブのファーストパーティ ID には、JavaScript で設定されたパブリッシャーのドメインのファーストパーティ Cookie から直接アクセスできます。パブリッシャーやパートナーによる外部での使用を目的とした ID は、__gpi Cookie 内で確認できます。他方の Cookie(名前: __gads)は、パブリッシャーやパートナーによる外部での使用を目的としたものではなく、パーソナライズでの使用は許可されていません。

__gpi Cookie の値は次の形式になります。

UID=<unique_user_ID>:T=<creation_unix_timestamp_in_seconds>:RT=<refresh_unix_timestamp_in_seconds>:S=<google_generated_authenticity_signature>

__gpi の値の例:

UID=00000a1b2c3def45:T=1709171636:RT=1709171636:S=ALNI_Ma_CBr2wmXJhLdNKG9z4FWhjVVIog

パブリッシャーとパートナーによる外部での使用を目的としたコンポーネントは、ID(UID)とタイムスタンプ(T)の値に限られます。

  • 現在、UID は 16 文字の 16 進数の文字列ですが、長さは今後変わる可能性があり、安定していると見なすことはできません。
  • T は、ID の作成時の UNIX タイムスタンプを表す 10 進数の整数です。

他の 2 つのコンポーネントは内部の実装情報で、変更される可能性があるため依拠することはできません。

現在、__gpi Cookie と __gpi Cookie の有効期限はどちらも 13 か月ですが、ブラウザの制限によって Cookie がそれより前にワイプされた場合(JavaScript で設定される Cookie がSafari の ITP によって制限された場合など)は、この限りではありません。Cookie がワイプされた場合、Google では新しい値で Cookie の再入力を試みます(許可されている場合)。

Cookie グループには、__gpi__gads に加えて、ユーザーのオプトアウト設定 Cookie __gpi_opt_out も含まれる場合があります。その値が 1 の場合、ユーザーは(Google の広告オプションの設定で)そのドメインでの Google 広告のパーソナライズを無効にしています。

これらの Cookie にアクセスする前に、Cookie の使用が該当の司法管轄区で適用されるプライバシー、データ セキュリティ、データ保護に関するあらゆる法律、指令、規制、ルールに準拠していることを確認する必要があります。

ID を取得する JavaScript メソッドの例を表示する

/**
 * パブリッシャーのファーストパーティ ID とタイムスタンプを返す
 *
@returns {{UID: string|undefined, T: string|undefined}} オブジェクト
 *  UID とタイムスタンプの文字列を含む(利用可能な場合)
 */

function getPublisherFirstPartyIdAndCreationTimestamp() {
  // Cookie のキーと値を取得する
  const getPublisherFirstPartyIdAndCreationTimestamp = document.cookie.split('; ').find(cookie => cookie.startsWith('__gpi='));

  if (!gpiCookie) {
    return {UID: undefined, T: undefined};
  }

  // 正規表現を使用して解析する
  const regex_match = gpiCookie.match(/UID=([^:]+):T=([^:]+)/);

  if (!regex_match) {
    return {UID: undefined, T: undefined};
  }

  // 抽出された値を返す
  return {
    UID: regex_match[1],
    T: regex_match[2]
  };
}

 

使用例を表示する

try {
  const parsedValues = getPublisherFirstPartyIdAndCreationTimestamp();
  console.log(parsedValues);
  console.log(parsedValues['UID']); // The value of the ID
  console.log(parsedValues['T']);  // The creation timestamp
} catch (error) {
  console.error(error.message);
}

パブリッシャーのウェブのファーストパーティ ID に関連付けられたユーザーデータを削除する

パブリッシャーは、Google の広告ターゲティングの内部ストレージ システムから特定の __gpi に関連付けられたユーザーデータを削除するよう要求できます。

特定の __gpi の UID コンポーネントに関連付けられたデータの削除を要求するには、次の形式の HTTP リクエストを送信する必要があります。

https://securepubads.g.doubleclick.net/user_data_deletion?id={id_value}&iu={network_code}&idtype=sco

この形式の値は次のようになります。

  • id は ID の値です。この値は上述のアクセス方法で取得される UID コンポーネントを表し、16 文字の 16 進数である必要があります。
  • iu はパブリッシャーのアド マネージャーのネットワーク コードです。
  • idtype は ID のタイプを表します。パブリッシャーのウェブのファーストパーティ ID の場合、値はサイトスコープの Cookie を表す「sco」となっている必要があります。

例:

https://securepubads.g.doubleclick.net/user_data_deletion?id=123456789012345&iu=12345&idtype=sco

想定されるレスポンス

3 つのパラメータが次のように有効な値である場合は、リクエストが成功したことを示す HTTP レスポンスのステータス コード「200」が返されます。

  • 「id」の値が 16 文字の 16 進数値である。
  • 「iu」の値が有効なアド マネージャーのネットワーク コードである。
  • 「idtype」の値が、パブリッシャーのウェブのファーストパーティ ID であることを示す「sco」となっている。

リクエストの形式が正しくない場合は、HTTP レスポンスのステータス コード「400」が返されます。

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