ユーザー補助検証ツールは、アプリのユーザー補助機能の改善点について以下のような可能性を提案します。
コンテンツ ラベルユーザー インターフェースのコントロールの多くは、そのコントロールの意味や使用法を示す視覚的なヒントに頼っています。こうしたヒントは、目の不自由なユーザーにはわかりにくいおそれがあります。
コンテンツ ラベルを使うと、ユーザー インターフェースのコントロールが利用しやすくなります。コンテンツ ラベルは画面には表示されませんが、目の不自由なユーザーが TalkBack などのスクリーン リーダーのようなユーザー補助機能サービスを使って利用することができます。
ユーザー補助検証ツールは、コンテンツ ラベルの以下のような可能性を探します。
- アイテムのラベルの欠落
スクリーン リーダーがフォーカスできるViewのうち、Viewまたは下位階層の関連Viewで読み上げる説明が設定されていないものを特定します。詳しくは、コンテンツ ラベルをご覧ください。 - タイプや状態のラベルを付けたアイテム
Viewに冗長な説明がある事例を特定します。詳しくは、タイプや状態のラベルを付けたアイテムをご覧ください。 - アイテムの説明の重複
説明が完全に重複するViewが階層に含まれていないかどうかを特定します。たとえば、フォーカス可能な 2 つの異なるボタンの説明がどちらも「その他のオプション」であると、ユーザーの混乱を招く可能性があります。詳しくは、説明の重複をご覧ください。 - リンクの目的が不明確
「ここをクリック」など、情報に欠けるリンクテキストを特定します。詳しくは、リンクの目的が不明確をご覧ください。 - 認識されないテキスト
可視であるもののスクリーン リーダーで読み上げられないラベルが含まれるViewを特定します。詳しくは、認識されないテキストをご覧ください。
ユーザー補助検証ツールは、View の階層構造を調べて、身体の不自由なユーザーがレイアウトで操作しにくいような事例を特定します。
- クリック可能なリンク
UrlSpansではないClickableSpanの使用を特定します。詳しくは、クリック可能なリンクをご覧ください。 - クリック可能な要素の重複
他のクリック可能な要素とスクリーン上の同じ位置を共有するクリック可能な要素を特定します。詳しくは、クリック可能な要素の重複をご覧ください。 - 編集可能なアイテムラベル
EditTextsと編集可能なTextViewsのうち、contentDescriptionが空欄でないものを特定します。詳しくは、編集可能なビューのラベルをご覧ください。 - サポートされていないアイテムタイプ
ユーザー補助機能サービスでサポートされていないアイテムタイプを特定します。詳しくは、サポートされていないアイテムタイプをご覧ください。 - 移動順序
スクリーン リーダーやその他のユーザー補助機能サービスに影響を与える可能性のある、アイテムの移動順序の潜在的な問題を特定します。詳しくは、移動順序をご覧ください。 - テキストの拡大縮小
テキストの文字切れや抜け、全体が表示されない問題を引き起こす可能性のある、フォントサイズやレイアウトの仕様に関する潜在的な問題をユーザー インターフェースの設計段階で特定します。詳しくは、テキストの拡大縮小をご覧ください。
ユーザー補助検証ツールは、身体の不自由なユーザーがタップしにくいような小さなタップの対象を探します。
- タップ ターゲットのサイズ
クリックや長押しが可能なViewのうち、48 x 48 dp より小さいもの、または入力方法のウィンドウ内または画面の端に寄せられているViewの場合は 32 x 32 dp より小さいものを特定します。ユーザー補助検証ツールの設定で最小サイズを変更できます。詳しくは、タップ ターゲットのサイズをご覧ください。
ユーザー補助検証ツールは、目の不自由なユーザーがアプリを利用しやすくするために、カラー コントラスト比の改善を提案します。
- テキストと画像のコントラスト
テキストの色と背景色(TextViewが空欄ではない場合)または前景色と背景色(ImageViewの場合)のコントラスト比が 3.0 未満のテキストや画像を特定します。ユーザー補助検証ツールの設定で最小比率を変更できます。詳しくは、色のコントラストをご覧ください。
ユーザー補助機能について
詳しくは、Android デベロッパー向けのユーザー補助機能に関するドキュメントをご覧ください。