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MTA-STS と TLS レポートでメール セキュリティを強化

4. MTA-STS と TLS レポートを有効にする

認証と暗号化でメールのセキュリティを強化する

ドメインで MTA-STS と TLS レポートを有効にするには、ドメインの DNS TXT レコードを更新します。この DNS レコードから外部サーバーは次のことを認識します。

  • このドメインの SMTP 接続には認証と暗号化が必須であること。
  • このドメインの管理者が他のドメインのサーバーから TLS レポートを取得できること。

TXT レコードは DNS レコードの一種で、ドメイン外部のソースが使用するテキスト情報を記述したものです。詳しくは、DNS TXT レコードの操作についての記事をご覧ください。

レポートを受信するためのメールボックスを作成する

ドメインに対して MTA-STS と TLS レポートを有効にすると、そのサーバーへの接続に関するレポートが外部サーバーから届きます。レポートには、検出された MTA-STS ポリシー、トラフィック統計情報、失敗した接続、未送信のメッセージが含まれます。

TLS レポートの例

レポートを有効にする前に、レポートを受信するドメインのメールアドレスを 1 つ以上設定します。これを行うには、TLS レポート用の DNS TXT レコードに、レポートを取得するために作成したメールアドレスを含めます。

TLS レポート用のメールアドレスの例を次に示します。
tls-report@solarmora.com
mta-sts@solarmora.com

注: 外部サーバーには、TLS レポートをメールで送信する代わりに、ウェブサーバーにアップロードするように指定することもできます。この場合は API が必要ですが、Google Workspace からは提供されていません。詳しくは、Report using HTTPS(RFC 8460)をご覧ください。

DNS レコードを更新する

MTA-STS と TLS レポートを有効にするには、次のサブドメインに 2 つの DNS TXT レコードを追加してドメイン設定を更新します。

  • _smtp._tls
  • _mta-sts

重要: これらのレコードは、Google 管理コンソールではなくドメインホストのドメイン設定で追加します。

推奨される DNS TXT レコードを取得する

ドメイン用にカスタマイズされた DNS TXT レコードを取得するには、MTA-STS のステータスおよび推奨される設定を取得するの手順を実施してください。

DNS TXT レコードを追加する

重要: 以下の手順に出てくるサンプル ドメイン(solarmora)は実際のドメインに置き換えてください。

DNS TXT レコードを追加する際は、先に TLS レポートを有効にしてから MTA-STS を有効にすることをおすすめします。

  1. ドメイン プロバイダの管理コンソールにログインします。
  2. DNS レコードを更新するページに移動します。
  3. TLS レポートを有効にするには、_smtp._tls で次のように DNS レコードを追加します。

    TXT レコード名: DNS ホスト名を指定する 1 つめの欄に、次のように入力します。
    _smtp._tls.solarmora.com

    TXT レコード値: 2 つめの欄に、次のように入力します。
    v=TLSRPTv1; rua=mailto:tlsrpt@solarmora.com

    rua: レポート受信用に作成したメールアドレスです。レポートを複数のメールアドレスで受信するには、各アドレスをカンマで区切って指定します。
    v=TLSRPTv1; rua=mailto:tlsrpt@solarmora.com,mailto:mts-sts@solarmora.com

    注: HTTPS レポート配信オプションの構文については、Report using HTTPS(RFC 8460)をご覧ください。

  4. ドメインで MTA-STS を有効にするには、_mta-sts で次のように DNS レコードを追加します。

    TXT レコード名: DNS ホスト名を指定する 1 つめの欄に、次のように入力します。
    _mta-sts.solarmora.com

    TXT レコード値: 2 つめの欄に、次のように入力します。
    v=STSv1; id=20190425085700

    id: 1~32 個の英数字です。この ID は、ドメインが MTA-STS をサポートしていることを外部サーバーに伝えるためのものです。

    MTA-STS ポリシーを変更する場合は、必ず ID も新しい一意な値に更新する必要があります。外部サーバーは更新された ID 値を使用して、ポリシーの変更時期を判断します。ポリシーの最終更新日時をわかりやすくするために、ID 値には更新時の日時を含めることをおすすめします。
  5. 変更を保存します。

MTA-STS と TLS レポートが有効になったことを確認する

MTA-STS と TLS レポートが正しく設定されていることを確認するには、[セキュリティの状況] ページで MTA-STS 設定を確認します。

注: DNS レコードの変更が有効になるまでの時間は、レコードの有効期間(TTL)値に基づいています。TTL はドメインの DNS レコードごとに設定されています。この値によっては、変更内容が反映されるまでに 24 時間ほどかかることがあります。詳しくは、TTL と推奨値についての記事をご覧ください。

 

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