この操作を行うには、特権管理者としてログインする必要があります。
SAML(Security Assertion Markup Language)を利用して、Google Cloud の認証情報で企業向けクラウド アプリケーションにログインできます。
アマゾン ウェブ サービス用に SAML 経由での SSO を設定する
アマゾン ウェブ サービス アプリケーション用に SAML 経由でのシングル サインオン(SSO)を設定する方法は、次のとおりです。
始める前にユーザー プロビジョニングを設定する前に、アマゾン ウェブ サービスのカスタム ユーザー属性を作成する必要があります。手順は次のとおりです。
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- 管理コンソールで、メニュー アイコン
[ディレクトリ]
[ユーザー] に移動します。
- [ユーザー] のリストの上部にある、[その他]
[カスタム属性を管理します] をクリックします。
- 右上の [カスタム属性を追加] をクリックします。
- カスタム属性を次のように設定します。
- カテゴリ: Amazon
- 説明: Amazon カスタム属性
[カスタム フィールド] には次のように入力します。
- 名前: 役割
- 情報の種類: テキスト
- 公開設定: ユーザーと管理者が閲覧可能
- 値の数: 複数の値
- [追加] をクリックします。
追加したカテゴリが、[ユーザー属性を管理] ページに表示されます。
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- [IdP メタデータ] でファイルをダウンロードします。
管理コンソールは開いたままにして、Amazon のマネジメント コンソールで次の手順を実施した後に SSO の設定を続けられるようにします。
- 新しいブラウザタブで、AWS マネジメント コンソールにログインし、IAM コンソール(https://console.aws.amazon.com/iam/)を開きます。
- ナビゲーション パネルで、[Identity Providers] > [Create Provider] を選択します。
- [Provider Type] で [SAML] を選択します。
- [Provider Name] に「GoogleWorkspace」などのプロバイダ名を入力します。
- [Choose File] をクリックし、上述の手順 1 でダウンロードした IdP メタデータ ファイルを選択します。
- [Continue Step]、[Create] の順にクリックします。
[Identity Providers] ページの IdP の一覧に「GoogleWorkspace」が表示されます。
- 左側のサイドバーで、[Roles] > [Create a New Role] をクリックします。
- [Set role name] に、役割の名前を入力します。
- [Continue Step] をクリックします。
- [Select Role Type] ページの [Role for Identity Provider Access] で [Grant Web Single Sign-On (WebSSO) access to SAML providers] を選択します。
- [Continue Step] をクリックします。
- [Establish trust] ページのデフォルト設定をそのままにして、[Next Step] をクリックします。
- ポリシーを選択し、Google SSO 経由で AWS にログインするユーザーに権限を付与します(例: AdministratorAccess)。
- [Continue Step] をクリックします。
- 次のページで、AWS アカウント ID とロールの名前を含む Role ARN をコピーして保存します。この値は、下記のステップ 4 で各ユーザーの Amazon カスタム ユーザー属性を構成するために必要です。
例: arn:aws:iam::ACCOUNT_NUMBER:role/SSO
- [Create the Role] をクリックします。
- ID プロバイダのリストから Google サービスを選択し、プロバイダの ARN をコピーして保存します。これには、AWS アカウント ID とプロバイダ名が含まれています。この値は、下記のステップ 4 で各ユーザーの Amazon カスタム ユーザー属性を構成するために必要です。
例: arn:aws:iam::ACCOUNT_NUMBER:saml-provider/GoogleWorkspace.
- [Save] をクリックして、ウェブ連携のシングル サインオン設定を保存します。
- 管理コンソールを開いたままにしたブラウザタブに戻ります。
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管理コンソールで、メニュー アイコン
[アプリ]
[ウェブアプリとモバイルアプリ] にアクセスします。
- 検索欄に「Amazon Web Services」と入力します。
- 検索結果で、Amazon Web Services SAML アプリにカーソルを合わせ、[選択] をクリックします。
- [Google ID プロバイダの詳細] ページで、[続行] をクリックします。
[サービス プロバイダの詳細] ページには、アマゾン ウェブ サービスの [ACS の URL] と [エンティティ ID] の値がデフォルトで設定されています。
- [続行] をクリックします。
- [属性のマッピング] ページで、[フィールドを選択] メニューをクリックして、次の Google ディレクトリの属性を対応するアマゾン ウェブ サービスの属性にマッピングします
Google ディレクトリの属性 アマゾン ウェブ サービスの属性 Basic Information > Primary Email https://aws.amazon.com/SAML/Attributes/RoleSessionName [Amazon] > [役割]* https://aws.amazon.com/SAML/Attributes/Role (*)上述の始める前にで作成したカスタム属性です。
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(省略可)SAML レスポンスでユーザーのグループ メンバー情報を送信する場合は、[グループ メンバー] 欄にこのアプリに関連するグループ名を入力します。
- [Google グループ] の [グループを検索] 欄をクリックします。
- グループ名の文字を 1 つ以上入力します。
- リストからグループ名を選択します。
- 必要に応じてグループを追加します(合計グループ数の上限は 75 です)。
- [アプリの属性] に、サービス プロバイダの対応するグループ属性名を入力します。
注: 入力したグループ名の数に関係なく、SAML レスポンスには、ユーザーが(直接的または間接的に)メンバーになっているグループのみが含まれます。詳しくは、グループ メンバーシップのマッピングの概要をご覧ください。
- [完了] をクリックします。
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管理コンソールで、メニュー アイコン
[アプリ]
[ウェブアプリとモバイルアプリ] にアクセスします。
- [アマゾン ウェブ サービス] を選択します。
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[ユーザー アクセス] をクリックします。
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組織内のすべてのユーザーに対してサービスを有効または無効にするには、[オン(すべてのユーザー)] または [オフ(すべてのユーザー)] をクリックし、[保存] をクリックします。
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(省略可)特定の組織部門に対してサービスを有効または無効にするには:
- 左側で組織部門を選択します。
- サービスのステータスを変更するには、[オン] または [オフ] を選択します。
- 次のいずれかを選択します。
- [サービス] のステータスが [継承] になっており、親組織の設定が変更された場合でも現在の設定を維持したい場合は、[オーバーライド] をクリックします。
- [サービスのステータス] が [上書きされました] になっている場合は、[継承] をクリックして親と同じ設定に戻すか、[保存] をクリックして新しい設定を維持します(親組織の設定が変更された場合でも、現在の設定を維持します)。
注: 詳しくは、組織構造についてのページをご覧ください。
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(省略可)ユーザー グループに対してサービスを有効にする
アクセス グループを使用すると、組織部門内の一部のユーザーや、異なる組織部門の複数のユーザーに対してサービスを有効にすることができます。詳細 - アマゾン ウェブ サービスのユーザー アカウントのメール ID が Google ドメイン内のものと一致することを確認します。
- SSO を使用して AWS にログインするユーザーごとに、始める前にで作成したカスタム ユーザー属性を設定します。
- ユーザーのアカウント ページで、[ユーザー情報] をクリックします。
- [Amazon] カスタム属性をクリックします。
- [ロール] に、AWS Role ARN と Provider ARN(上記の手順 2 でコピーしたもの)をカンマで区切って入力します。
arn:aws:iam::ACCOUNT_NUMBER:role/SSO,arn:aws:iam::ACCOUNT_NUMBER:provider/GoogleWorkspace
- [保存] をクリックします。
注: アマゾン ウェブ サービスを設定したアカウントにログインしていることを確認してください。
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管理コンソールで、メニュー アイコン
[アプリ]
[ウェブアプリとモバイルアプリ] にアクセスします。
- [Amazon Web Services] を選択します。
- 左上の [SAML ログインをテスト] をクリックします。
アマゾン ウェブ サービスが別のタブで開きます。開かない場合は、表示された SAML エラー メッセージの情報を参考にして、必要に応じて IdP と SP の設定を更新し、SAML ログインを再テストします。
アマゾン ウェブ サービスではユーザー プロビジョニングを設定する必要はありません。
AWS では、SAML 2.0 IdP(ID プロバイダ)で認証されたすべての連携ユーザーに対する役割ベースのログインをサポートしています。役割を指定するには、属性値「https://aws.amazon.com/SAML/Attributes/Role」をアマゾン ウェブ サービスのアカウントに対応するカスタム属性にマッピングします(上述の手順 3 をご覧ください)。
この役割のマッピングを作成しておけば、AWS マネジメント コンソールで対応する IAM(Identity and Access Management)ユーザーを作成しなくても、組織内のユーザーが SAML SSO の機能を使って AWS マネジメント コンソールや指定した AWS IAM の役割にログインできます。
AWS の役割のマッピングについて詳しくは、AWS のドキュメントをご覧ください。
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