コマンドラインから GSMME を実行する

G Suite Migration for Microsoft Exchange

G Suite Migration for Microsoft® Exchange(GSMME)は Windows パソコン上で使用できるほか、コマンドライン インターフェースを使用して実行することもできます。

コマンドの入力方法

  1. コマンド プロンプト(CMD)ウィンドウを開きます。
  2. cd コマンドを使用し、GSMME のインストール場所に移動します。次に例を示します。

    cd "C:\Program Files\Google\G Suite Migration"

    デフォルトのインストール場所は、C:\Program Files\Google\G Suite Migration です。64 ビット版のシステムの場合、パスは C:\Program Files (x86)\Google\G Suite Migration になります。

  3. 次のようにコマンドを入力します。
    • 各引数の前にダッシュを 2 個(--)付けます。
    • すべてのパラメータを二重引用符で囲みます。
    • コマンドは 1 行で入力します。
  4. 移行元の環境での必須コマンドをすべて入力してください。以下の表で、GSMME のすべての引数(必須および省略可能なものの両方)について詳しく説明します。
  5. 必要な場合は、Microsoft Windows® のダイアログ ボックスが表示され、Exchange 管理者のユーザー名とパスワードを入力するよう求められます。

必須コマンド

次のように、移行元の環境での必須コマンドを含めてください。

管理者プロフィールを使用して Microsoft Exchange から移行する場合
ExchangeMigration.exe 
--nouse_gui
--exchange_profile_name="Exchange admin profile"
--filename="filename containing user list"
--service_account_json_path="json file path"
--gsuite_admin="admin email address"
--google_domain="domain.com"
サーバーと管理者の詳細情報を使用して Exchange から移行する場合
ExchangeMigration.exe 
--nouse_gui
--source_server="exchange-server hostname"
--exchange_admin_login="Exchange server admin account"
--filename="filename containing user list"
--service_account_json_path="json file path"
--gsuite_admin="admin email address"
--google_domain="domain.com"
IMAP サーバーから移行する場合

ExchangeMigration.exe
--nouse_gui
--enable_imap
--filename="filename containing user list"
--service_account_json_path="json file path"
--imap_security=<0|1|2>
--imap_port="port number"
--imap_path_prefix="path prefix"
--imap_server_type="server type"
--source_server="IMAP server hostname"
--gsuite_admin="admin email address"
--google_domain="domain.com"

Cyrus から管理者モードで移行する場合は、次のコマンドも使用できます。

--imap_admin_id="Cyrus IMAP admin"
--imap_admin_password="Cyrus admin password"
PST ファイルから移行する場合
ExchangeMigration.exe
--nouse_gui
--pst_base_folder="PST folder name"
--filename="filename containing user list"
--service_account_json_path="json file path"
--gsuite_admin="admin email address"
--google_domain="domain.com"

詳しくは、PST ファイルからデータを移行するをご覧ください。

GSMME のすべてのコマンド

次の表では、GSMME で使用できるすべての引数を詳しく説明します。

引数 指定するパラメータ
--calendar_migration _end_date

日付を YYYY-MM-DD 形式で指定します。

: --calendar_migration_end_date="2017-01-01"

カレンダーの予定の移行対象期間の終了日を指定します。たとえば、2017-01-01 を指定すると、2017 年 1 月 1 日より後の予定は移行されません。

--calendar_migration _start_date

日付を YYYY-MM-DD 形式で指定します。

: --calendar_migration_start_date="2015-01-01"

期間内に開始されるカレンダーの予定、または期間内に繰り返される予定が移行されます。

--custom_label_prefix

ラベルに付加するプレフィックス。

: --custom_label_prefix="migrated-"

すべてのラベルに付加するプレフィックスを指定します。

--email_migration _end_date

日付を YYYY-MM-DD 形式で指定します。

: --email_migration_end_date="2017-01-01"

この日付より後のすべてのメールを移行対象から除外します。

--email_migration _start_date

日付を YYYY-MM-DD 形式で指定します。

: --email_migration_start_date="2015-01-01"

この日付より前のすべてのメールを移行対象から除外します。

--enable_calendar _fanout

パラメータは必要ありません。

カレンダーの移行の際にカレンダーの予定のファンアウトを有効にします。

--enable_hidden
_folders_migration

パラメータは必要ありません。

隠し MAPI(Exchange / PST)フォルダの移行を有効にします。

--enable_imap

パラメータは必要ありません。

Exchange サーバーからではなく IMAP サーバーからの移行を有効にします。

--enable_mbox_logging 

パラメータは必要ありません。

mbox のログ記録を有効にすると、ユーザー固有の mbox ファイルのファイルサイズまたはファイル形式の制限により移行できないすべてのユーザーメールが書き込まれます。mbox のコンテンツは、GSMME トレース ログ フォルダ パスの「mbox」フォルダにあります(例: %localappdata%\Google\G Suite Migration\Tracing\ExchangeMigration\mbox\user@domain.com.mbox)。

--enable_public_folder
_migration

パラメータは必要ありません。

Exchange のパブリック フォルダから Google グループへの GSMME による移行を有効にします。詳しくは、GSMME でパブリック フォルダを移行するをご覧ください。

: ユーザーとパブリック フォルダの両方の移行を同時に実行することはできません。

--enable_resource _migration

パラメータは必要ありません。

カレンダー リソースの移行を有効にします。

--exchange_admin_login

Exchange サーバー管理者アカウントのログイン名。

: --exchange_admin_login="administrator"

この引数は次のパラメータとともに使用します。
--source_server

この引数を使用する場合、--exchange_profile_name は使用しないでください。

--exchange_profile_name

Exchange Server との接続に使用する既存の Outlook プロファイルの名前。

: --exchange_profile_name="exch_migration_admin"

これは、GSMME を実行する同じパソコン上の管理者プロファイルです。この引数を使用する場合、次の引数は使用しないでください。
--source_server
--pst_base_folder
--exchange_admin_login
 

--exclude_message_ classes

除外するクラスをカンマで区切ったリスト(リスト項目の間にはスペースを入れないでください)。

: --exclude_message_classes="ipm.note.eas,ipm.note.1"

このコマンドを使用すると、管理者はメッセージ クラスに基づき、Exchange から G Suite への移行対象からメールを除外することができます。

このコマンドは、アーカイブ ソリューションからスタブ化されたメールを除外する必要がある場合に便利です。GSMME では、スタブ化を解除したメールの再移行ができないため、このコマンドを使用してスタブ化されたメールを除外することをおすすめします。その後、メールのスタブ化を解除して完全に元に戻したら、GSMME の 2 回目の実行でこれらを移行します。

 

--exclude_top_level _folders

移行対象から除外するトップレベル フォルダをカンマで区切ったリスト(リスト項目の間にはスペースを入れないでください)。
 

: --exclude_top_level_folders="Deleted Items,Drafts"

--filename

この移行に使用するユーザー名を含む CSV ファイルへのパス。

: --filename="C:\Documents and Settings\users.csv"

この引数を使用する場合、--migration_usernames は使用しないでください。

--force_restart

パラメータは必要ありません。

正常に移行されていないアイテムだけでなく、すべてのアイテムについて移行を再実行します。

デフォルトでは、移行が中断された場合、前回の移行が停止した場所から次の移行が再開されます。このパラメータを使用すると、最初から移行をやり直すことができます。

このオプションを使用する場合、重複したメールは除外され、前回移行されたカレンダーの予定は無視され(ただし重複する可能性があります)、前回移行された連絡先は重複します。

--gsuite_admin

リソース カレンダーの予定のオーナーを指定します。

: --gsuite_admin="admin@example.com"

このフラグはカレンダー リソースの移行を実行するときに使用します。予定のオーナーが存在しない場合は、GSMME によって G Suite 管理者が予定のオーナーとして設定されます。予定のオーナーには、リソース カレンダーの完全なアクセス権が付与されている必要があります。

--google_domain データ移行先の G Suite ドメイン。

: --google_domain="example.com"
--help

パラメータは必要ありません。

ExchangeMigration.exe の引数を一覧表示します。

--id_mapping_file

完全なマッピング リストを含むファイル。

: --id_mapping_file="resources.csv"

ユーザーやカレンダーのアドレスのマッピングを含む CSV マッピング ファイルを使用します。

--imap_admin_id

IMAP 管理者のメールアドレス。

: --imap_admin_id="admin@example.com"

サーバー上のすべての IMAP アカウントにアクセスできる IMAP 管理者を指定します。このパラメータは、Cyrus IMAP 管理者の移行で使用します。

--imap_admin_password

IMAP 管理者のパスワード。

: --imap_admin_password="password"

--imap_admin_id とともに使用します。

 

--imap_path_prefix

IMAP サーバー上に保存されたユーザー フォルダのパス。

: --imap_path_prefix="INBOX"

すべてのフォルダに共通する IMAP フォルダのパスのプレフィックスを入力します。このプレフィックスは通常、フォルダ名の IMAP 名前空間です。たとえば、ユーザーの IMAP フォルダの場合は次のようになります。

  • INBOX
  • INBOX.Sent
  • INBOX.Drafts

したがって、INBOX がパスのプレフィックスになります。一般的なパスのプレフィックスは、次のとおりです。

  • Groupwise IMAP、Gmail、Dovecot: なし(空欄のままにします)
  • Cyrus、Courier: INBOX
--imap_port

IMAP サーバーのポート番号。

: --imap_port="143"

--imap_security

使用するセキュリティ オプションを表す 1 桁のコード。

: --imap_security="1"

次のコードのいずれかを使用します。

  • 0:(セキュリティなし)
  • 1:(SSL)
  • 2:(STARTTLS)
--imap_server_type

データの移行元である IMAP サーバーの種類。サーバーの種類には、Exchange、GroupWise、Gmail、Cyrus、Courier、Dovecot、Zimbra、unsupported があります。デフォルトは、unsupported です。

: --imap_server_type="Gmail"

: 間違ったサーバーの種類を指定すると、移行のパフォーマンスに影響が出る可能性があります。

--migrate_to_vault

パラメータは必要ありません。

有効にすると、メールが Google Vault に移行されます。メールはユーザーのアカウントにアップロードされ、削除済みのマークが付けられます。Google Vault でメールが保持される期間は、Google Vault の保持ルールで決まります。ユーザーの受信トレイにラベルを作成せずにメールを移行します。

次の制限事項にご注意ください。

  • Vault に移行する場合は、Gmail が有効になっている必要があります。Gmail が無効になっていると、403 エラーが表示されます。
  • VFE(Vault 元従業員)ライセンスが付与されたユーザーへの移行は失敗します(これらのユーザーに対しては Gmail が有効ではないため)。
--migration_usernames

移行するユーザーをカンマで区切ったリスト(項目の間にはスペースを入れないでください)。

: --migration_usernames="user1,user2,user3"

この引数を使用する場合、--filename は使用しないでください。

--noenable_calendar
_migration

パラメータは必要ありません。

カレンダー データを対象に含めずに移行を実行します。

--noenable_contact _migration

パラメータは必要ありません。

連絡先データを対象に含めずに移行を実行します。

--noenable_email _migration

パラメータは必要ありません。

メールデータを対象に含めずに移行を実行します。

--noenable_error _reports

パラメータは必要ありません。

移行レポートが生成されなくなります。移行レポートは、移行中に発生したメッセージ エラーを記録したものです。移行レポートが生成されなくなることで、移行のパフォーマンスを向上させることができます。

移行レポートの詳細については、G Suite Migration for Microsoft Exchange Administration Guide(GSMME 管理ガイド)の「Reviewing migration reports」(移行レポートの表示)をご覧ください。

--noenable_id_mapping

パラメータは必要ありません。

マッピング ファイルなしで移行を実行します。マッピング データはすべて、ユーザーのリストでコマンド --id_mapping_file="filename" を使用して定義されます。

--noenable_label_prefix

パラメータは必要ありません。

移行中はラベルにプレフィックスを付加しないことを指定します。PST ファイルから移行するときに使用します。デフォルトでは、移行中に作成されたラベルやカレンダーのプレフィックスとして PST ファイルの名前が付加されます。

--nouse_gui

パラメータは必要ありません。

コマンドラインからユーティリティを実行します。この引数を指定しない場合のデフォルトは、通常の対話モード(GUI)です。

--nowait

パラメータは必要ありません。

コマンドラインから移行を実行するときに、Enter キーを待たずにツールを終了します。

--num_threads

クライアントで一度に移行するユーザーの数。

: --num_threads="25"

ユーザーごとに個別のスレッドが開かれます。値を指定しない場合、デフォルトは 25 スレッドです。

--pst_base_folder

移行用の PST ファイルを含むディレクトリ。

: --pst_base_folder="C:\pst"

指定したフォルダのサブフォルダ内にあるすべての PST ファイルを移行します。詳しくは、G Suite Migration for Microsoft Exchange Administration Guide(GSMME 管理ガイド)の「Prepare folder structure for PST migration」(PST 移行のためにフォルダ構造を準備する)をご覧ください。この引数を使用する場合、次の引数は使用しないでください。
--source_server
--exchange_profile_name

--public_folder_mapping _file

マッピング ファイル名(CSV 形式)。

: --public_folder_mapping_file="public_folder_mapping.csv"

ここで指定する CSV マッピング ファイルは、Exchange のパブリック フォルダのパスと G Suite グループのメールアドレスをマッピングします。詳しくは、GSMME でパブリック フォルダを移行するをご覧ください。

--retry_count

一時的なエラー(サーバービジーやタイムアウトなど)が発生した場合に、終了するまでの試行回数。

: --retry_count="5"

指定しない場合、デフォルトは 10 回です。

--run_diagnostics

パラメータは必要ありません。

詳細な移行前診断を実行します。診断では、サーバーの接続、認証、アカウントへのアクセス、ユーザーリスト全体を検証します。

--service_account_json _path

サービス アカウントの認証情報ファイルへのパス。

: --service_account_json_path ="C:\Users\admin\privatekey.json"

このファイルを取得する手順については、ドメインで GSMME を承認するをご覧ください。

--source_server

Exchange または IMAP サーバーの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名。

: --source_server="mailserver.example.com"

Exchange の移行の場合、この引数は --exchange_admin_login とともに使用します。この引数を使用する場合、--exchange_profile_name は使用しないでください。

--strip_user_labels

パラメータは必要ありません。

ラベルなしでメールを移行するように指定します。

--translate_conflicting
_events

パラメータは必要ありません。

通常は 1 回目にユーザーを移行し、2 回目にカレンダー リソースを移行します。2 回目にカレンダー リソースを移行する場合は、GSMME を設定してユーザーのカレンダー データを再び移行します。この設定には、--translate_conflicting_events を使用します。

こうすることで、すでに Google カレンダーに移行済みの既存の予定を探して、Exchange リソースのメールアドレスを対応する G Suite リソースのメールアドレスに変換し、予定を変更することができます。

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