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メールログ検索の配信ステータスの定義

メールの配信ステータス、配信後ステータス、迷惑メールの分類の定義

メールログ検索(ELS)の検索結果の詳細には、検索結果における各メールのステータス情報が表示されます。ELS の結果には、次の 2 種類のメール ステータスが含まれます。

ELS のメール配信ステータス

メール配信ステータスは、ELS の詳細な結果に含まれます。配信ステータスとは、メール配信プロセス中の特定のステップにおけるメールの状態を表します。

ステータス 説明
アーカイブ ユーザー このメールは、Google グループで会話履歴の記録が有効の状態でやり取りされたディスカッションの一部で、メールはグループのページで閲覧できます。
アーカイブの承認済み メールは、Google グループによってアーカイブが認められました。
迷惑メール判定を回避

メールは迷惑メールと判定されましたが、迷惑メールフィルタの設定により、受信者に正常に配信されました。

返送

このメールは、メール アカウントの問題によりバウンスされました。理由として、IP アドレスがブロックされている、アカウントの送信または受信の上限に達した、コンプライアンスまたはルーティング ポリシー ルールに違反していることなどが考えられます。

配信済み メールは送信先の Gmail 受信トレイまたはサードパーティの SMTP サーバー(ELS の結果のメッセージの詳細画面に含まれる)に配信されました。メールが見当たらない場合は、メールの送信先の IP アドレスを確認します。次に、外部ネットワークに問題がないか確認します。
Google 内部サーバーに送信済み Google サービスがメールを生成し、配信のためにそのサービスに引き継ぎました。このステータスは、メールが受信者に配信されたかどうかを示すものではありません。
SMTP サーバーに送信済み メールは指定のメールアドレスと暗号化を使用して SMTP サーバーに送信されました。
Gmail の受信トレイに配信

メールは送信先に配信済みです。メールが見つからない場合は、受信者がメールを削除したか、アーカイブしたか、特定のラベルに移動した可能性があります。アカウント所有者がすべてのメールボックスとラベルを検索するか、Gmail の検索オプションを使用してメールを検索してみてください。

メンバーへの配信用にグループに配信済み メールは、個々のグループ メンバーに展開するために、グループ アドレス宛てに配信済みです。
ドロップ

送信元サーバーの信頼度が低いため、メールは配信されませんでした。サーバーの評価は、スパムレポート、受信者による関与、バウンス率など、さまざまな要因によって変わる可能性があります。このステータスは、メールが Gmail のキャッチオール ルールまたはルーティング ルールの対象である場合にも適用されます。

グループにより転送済み メールはグループ展開後に受信者に送信されました。
処理中

メールは配信中に Google のサーバーを通過しています。

Gmail の配信パイプラインに挿入

メールは Google SMTP サーバーで受信され、受信者に配信するために Gmail 配信パイプラインに挿入されました。​

包括的なメール ストレージ サービスによって Gmail の配信パイプラインに挿入されました

ドメインでは、包括的なメール ストレージを使用して、ドメイン内で送受信されたすべてのメールのコピーを保存します。ストレージ設定がメールに影響すると、ELS では SYSTEM_OF_RECORD と表示されます。

迷惑メールとしてマーク

受信メールが Gmail によって迷惑メールに分類されました。誤ったメールの分類を修正するには、迷惑メールのマーク付けとマークの解除をご覧ください。迷惑メールのマークが付いたメールは、迷惑メールに分類されます。詳しくは、この記事の ELS 迷惑メールの分類をご覧ください。

アップロードの期限切れ

受信者の SMTP サーバーが Gmail SMTP サーバーの DATA ペイロードに所定の時間内に応答しませんでした。受信者のメール管理者がこの問題を解決する必要があります。

開封済み メッセージが開かれるたびに記録される情報。各エントリには、メッセージを開いた日時、メッセージを開いたデバイスの IP アドレス、デバイス固有のセッション ID、Gmail クライアントの種類(ウェブ、Android、iOS など)が含まれます。
検疫済み

設定が適用されてメールが検疫されました。管理者検疫でメールを確認し、配信するか拒否するかを決定します。

Google 内部サーバーから受信

受信メールは元々 Google Workspace アカウント(お客様の所属組織など)から送信されています。このステータスが [受信者の詳細] に何度も表示される場合は、受信者のドメイン以外の Google Workspace アカウントから送信された可能性があります。

SMTP サーバーから受信

この受信メールは、表示されている IP アドレスのメール転送エージェントから届いたものです。この行には、メールが TLS で暗号化されているかどうかも示されます。Microsoft Outlook で TLS IMAP を利用している場合、TLS で受信するメールは、Gmail サーバーと送信元ホストとの間で暗号化されます。組織で TLS 暗号化を有効にするには、セキュアなトランスポート(TLS)コンプライアンス設定を使用します。

拒否

メールが送信用の迷惑メール自動フィルタで迷惑メールとしてマーク付けされました。この問題を解決する方法については、メールがエラー メッセージとともに返送されるをご覧ください。

検疫で拒否

管理者がメール検疫でメールを確認して削除しました。削除の最も一般的な理由は、メールが迷惑メールであることです。

検疫から解放

管理者がメール検疫でメールを検査し、迷惑メールではないと判断しました。メールは管理者によって検疫から削除されたため、受信者に配信された可能性があります。

アーカイブ用に送信済み メールは Google グループのアーカイブ用に送信されました。
管理用に送信済み このメールは Google グループ ディスカッションの一部です。グループ管理者による確認のために管理キューに送信されました。
Gmail から送信 メールは Gmail から送信されました。
グループ メンバーに送信済み メールは個々のグループ メンバーに送信されました。
 

ELS 迷惑メールの分類

メールの配信ステータスが [迷惑メールとしてマーク] になっている場合、ELS はそのメールを次のいずれかの迷惑メールタイプに分類します。

 

迷惑メールの分類

定義

迷惑メールのコンテンツは検出されませんでした。

Gmail では、メール内から迷惑メールのコンテンツは検出されませんでした。

この受信者は過去に同様のメッセージを迷惑メールに分類しています。

メールの受信者が以前に同様のメールを迷惑メールとして報告しているため、Gmail で迷惑メールに分類されました。

このメッセージには不審なコンテンツが含まれています。

メッセージに迷惑メールに該当する既知のコンテンツが含まれているため、Gmail で迷惑メールに分類されました。

このメッセージには不審なリンクが含まれています。

メール本文に含まれるリンクが Gmail で不審とみなされたため、迷惑メールに分類されました。

このメッセージには不審なファイルが添付されています。

メールの添付ファイルが Gmail で不審とみなされたため、迷惑メールに分類されました。不審な添付ファイルには、受信者のデバイス上で有害なソフトウェアを実行する可能性があるファイルがあります。これに分類される可能性があるファイル形式には、.exe、.msi、.bat などがあります。マクロを含むファイルが添付されたメールも、このカテゴリに分類される可能性があります。

このメッセージは管理者による迷惑メール設定に基づいて分類されました。

組織で設定されているカスタムの Gmail ポリシーに基づき、Gmail で迷惑メールに分類されました。詳しくは、組織に合わせた Gmail の設定の調整をご覧ください。

このメッセージは DMARC 認証に失敗しました。

送信元ドメインの DMARC ポリシーに基づいて、Gmail で迷惑メールに分類されました。詳しくは、DMARC についてをご覧ください。

この送信元は一般公開のリアルタイム拒否リストに登録されています。

送信者の IP アドレスまたはドメインが、スパムの履歴がある送信者のリスト(一般公開、サードパーティ)に含まれています。これらのリストにあるサーバーから送信されたメールは、Gmail で迷惑メールに分類されます。

このメッセージは RFC 標準に違反しています。

Gmail はメールのメッセージ形式が RFC 標準に準拠しているかどうかを分析します。メールが RFC 標準から逸脱すればするほど、Gmail で迷惑メールに分類される可能性が高くなります。

このメッセージは Gmail のポリシーに違反しています。

メールが 1 つ以上のメールポリシーに違反しているため、Gmail で迷惑メールに分類されました。詳しくは、Gmail と Google Workspace のポリシーについてのページをご覧ください。

報告されている迷惑メールのパターンにメールが一致しています。

メールに迷惑メールのパターンに該当する既知のコンテンツが含まれているため、Gmail で迷惑メールに分類されました。

信頼度の低い送信元です。

送信元の信頼度が低いため、Gmail で迷惑メールに分類されました。送信元ドメインに関して迷惑メールの報告があると、そのドメインの信頼度が下がります。

このメッセージは明らかに迷惑メールです。

明らかな迷惑メールの特徴が確認されたため、Gmail で迷惑メールに分類されました。

高度な安全性設定がこのメッセージに適用されました。

ドメインの高度なセキュリティ設定が適用されたため、Gmail で迷惑メールに分類されました。詳しくは、高度なセキュリティ設定に関する記事をご覧ください。
 

ELS の配信後ステータス

メールの配信後ステータスは、受信者のメールボックスにあるメールのステータスです。このステータスには、配信後にメールに対して行われた操作も表示されます。 1 つのメールに複数の配信後ステータスを関連付けることができます。

配信後のメールのステータスには次のものがあります。

  • ラベル: メッセージに割り当てられたラベルのリスト。受信トレイのラベルは含まれません。
  • 重要マークが付けられました
  • 重要ではないとマークされました
  • 開封済み(未読としてマーク)
  • 開封済み(既読)
  • 既読: メールは Gmail でユーザーの画面に表示されました。
  • 迷惑メール: 受信者が手動でメールを迷惑メールとしてマークしました。
  • スター付き
  • 未開封(既読としてマーク)
  • 未開封(未読)
  • 未読: メールはまだ Gmail でユーザーの画面に表示されません。

この受信者の配信後のメッセージの詳細は利用できません。

「この受信者の配信後のメッセージの詳細は利用できません。」というアラートが表示された場合、メッセージの配信後のステータスの詳細を確認することができません。

これには、次のようないくつかの原因が考えられます。

  • ご利用の Google Workspace のライセンスまたはエディションでは、ELS で配信後のステータスにアクセスができない。
  • メッセージの送信元が外部メール アカウント、削除されたアカウント、または Gmail 以外のアカウントである。
  • メッセージが 1 つまたは複数の Google グループに送信されたものである。

関連情報

メールログ検索の結果を理解する

 


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