この記事では、ご利用のドメイン プロバイダでサブドメインに TXT レコードを直接追加することが許可されていない場合に、サブドメインの DKIM を設定する方法について説明します。
サブドメインを使用してメールを送信することは企業でよく行われています。たとえば、ドメインが solarmora.com
の場合、mail.solarmora.com
というサブドメインからメールを送信することがあります。
ドメインの場合と同じ方法で、サブドメインに DKIM TXT レコードを直接追加できる場合があります。ただし、一部のドメイン プロバイダでは、サブドメインの TXT レコードの追加が許可されていません。そのような場合、サブドメインの DKIM を使用するには、変更を加えた TXT レコードを親ドメインに追加します。
手順 1: ドメインの TXT レコードの名前と値を取得する
この手順は管理コンソールで行います。
- ドメインの DKIM 鍵を生成するの手順に沿って、TXT レコード名と TXT レコード値を取得します。名前と値は書式なしテキスト ファイルにコピーできます。
- TXT レコード名の末尾にピリオド(.)とサブドメインの名前を追加して、TXT レコードの名前を変更します。
サブドメインは、鍵を作成したドメインである必要があります。たとえば、サブドメインが
mail.solarmora.com
の場合は、TXT レコードをgoogle._domainkey.mail
に変更します。
手順 2: TXT レコードをドメインに追加する
この手順は、ドメイン プロバイダのコンソールまたはダッシュボードで行います。
ドメイン プロバイダによってダッシュボードが異なるため、TXT レコードを入力する方法は異なります。ほとんどのドメイン プロバイダでは、TXT レコード名が最初の欄で、TXT レコード値が 2 番目の欄になります。
- ドメインの管理ダッシュボードにログインします。
- ドメインの DNS レコードを更新するページを探します。
- DKIM の新しい DNS レコードを追加します。
- 最初の欄に、サブドメインの TXT レコード名を入力します(例:
google._domainkey.mail.
)。注: TXT レコード名の末尾のピリオドを必ず含めてください。
- 2 番目の欄に、管理コンソールの [TXT レコードの値] の下に表示される値を入力します。
注: 値を入力するとエラーが表示される場合は、TXT レコード値の制限をご覧ください。
- 最初の欄に、サブドメインの TXT レコード名を入力します(例:
- 変更を保存します。
TXT レコード値の制限
一部のドメイン プロバイダでは、2,048 ビット長のドメイン鍵がサポートされていても、TXT レコード値のサイズが 255 文字に制限されています。この場合、DKIM 鍵を DNS レコードに 1 つのテキスト文字列として入力することはできないため、
DKIM 鍵を複数のテキスト文字列に分割し、それぞれを引用符で囲んで TXT レコード値の欄にまとめて入力します。次の例では、長い DKIM 鍵を 2 つのレコードに分割し、各レコードを引用符で囲んでいます。
"k=rsa; p=MIIBIjANBgkqhkiG9w0BAQEFAAOCAQ8AMIIBCgKCAQEAraC3pqvqTkAfXhUn7Kn3JUNMwDkZ65ftwXH58anno/bElnTDAd/idk8kWpslrQIMsvVKAe+mvmBEnpXzJL+0LgTNVTQctUujyilWvcONRd/z37I34y6WUIbFn4ytkzkdoVmeTt32f5LxegfYP4P/"
"w7QGN1mOcnE2Qd5SKIZv3Ia1p9d6uCaVGI8brE/7zM5c/zMthVPE2WZKA28+QomQDH7ludLGhXGxpc7kZZCoB5lQiP0o07Ful33fcED73BS9Bt1SNhnrs5v7oq1pIab0LEtHsFHAZmGJDjybPA7OWWaV3L814r/JfU2NK1eNu9xYJwA8YW7WosL45CSkyp4QeQIDAQAB"