この記事は Google Workspace 管理者を対象としています。
個人用、仕事用、学校用の Gmail アカウントでメールを転送するには、Gmail のメールを他のアカウントに自動転送するをご覧ください。職場や学校で Gmail をご利用の場合は、管理者が Gmail のメールを転送する設定を有効にする必要があります。
メールの元の受信者以外のユーザーに受信メールを自動転送する必要がある場合もあります。 Google Workspace 管理者は、Google 管理コンソールのアドレスマップ設定を使用して、組織内の特定のユーザーのメール転送を設定できます。また、組織内のユーザーが各自の Gmail アカウントで自動転送を設定できるようにすることもできます。
転送に代わる方法: メール エイリアスとメールの委任
Google Workspace では、メールを使用してコラボレーションする方法がいくつかあります。組織でのメールの使い方によっては、メール転送よりも次の方法が適している可能性があります。
メール エイリアス: エイリアスは「予備のメールアドレス」とも呼ばれ、ユーザーのメインのメールアドレスに追加するメールアドレスです。エイリアスに送信されたメールは、ユーザーのメインのメール アカウントに自動的に送信されます。エイリアスは 1 人のユーザーにのみ割り当てることができます。詳しくは、予備のメールアドレスを追加するをご覧ください。
メールの委任: メールの委任機能を使用すると、他のユーザーに自分の Gmail アカウントへのアクセスを許可することができます。アクセス権を委任されたユーザーは、委任されたアカウントのメールを閲覧、送信、削除できます。たとえば、アクセス権を委任された役員補佐は、補佐する役員のメールを閲覧、送信、受信できます。詳しくは、ユーザーが自分の Gmail アカウントへのアクセスを委任できるようにするをご覧ください。これらの転送方法は個別に使用することも、一緒に使用することもできます。
アドレスマップを使用して受信者を変更または追加する(管理者)
アドレスマップを作成して、組織内のメールを自動的に転送します。
すべてのアドレスマップの受信者アドレスの最大数は 5,000 です。たとえば、5,000 個の受信者アドレスを含む 1 つのアドレスマップ、100 個の受信者を含む 50 個のアドレスマップ、5 個の受信者を含む 1,000 個のアドレスマップを追加できます。
管理者はアドレスマップを使用して次のことができます。
- メールの元の受信者ではなく、別の受信者にメールを転送(リダイレクト)する。たとえば、退職したユーザー宛のメールを、別のユーザーまたはこの目的のために設定したアカウントに送信できます。
ヒント: メール転送とメール リダイレクトは若干異なりますが、これらの用語が同じ意味で使用されることもあります。詳しくは、転送とリダイレクトをご覧ください。
- 元の受信者だけでなく、指定した新しい、追加の受信者にメールを送信します。たとえば、休暇中のユーザー宛のメールを、そのユーザー(仕事に復帰したときにメールを受け取れるようにするため)と、休暇中にそのユーザーの仕事を担っているユーザーに送信します。
メールの送信方法によっては、ドメインの受信者アドレスの上限が引き下げられる場合があります。これにより、アドレスマップの受信者数の上限に影響が出る可能性があります。Gmail へのメール送信に関するベスト プラクティスの適用をおすすめします。
アドレスマップを使用した転送の詳細(動画)
以下の動画では、アドレスマップを使用した転送の概要を説明しています。
転送用にアドレスマップを設定します。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [アプリ] [Google Workspace] [Gmail] [ルーティング] にアクセスします。
- 左側で最上位の組織部門を選択します。
- [受信者アドレスマップを使用したメール転送] までスクロールし、[設定] または [別のルールを追加] をクリックします。
- [設定を追加] ボックスで次の操作を行います。
設定オプション 手順 名前 アドレスマップのわかりやすい名前を入力します。この名前は、[受信者アドレスマップを使用したメール転送] テーブルに表示されます。
メールを転送するには、元の宛先を新しい宛先にマッピングしてください この設定で追加されたアドレスに送信されたメールは、元の送信者から直接送信されたように見えます。リダイレクトされたメッセージの [To:] のアドレスには、元の受信者のアドレスのみが含まれます。
一度に 1 つのアドレスマップを追加するには:
- [Add(追加)] をクリックします。
- [アドレス] 欄に元の受信者のメールアドレスを入力します。
- [マッピング先のアドレス] 欄にマッピング先のアドレスを入力します。
- 手順 a ~ d を繰り返して、すべてのアドレスを追加します。
一度に複数のアドレスマップを追加するには:
- [一括追加] をクリックします。
- 元のメールアドレスに続けてカンマを入力し、新しい受信者アドレスを入力します。
- Return キーまたは Enter キーで、新しい行を追加します。
- 手順 a ~ c を繰り返して、すべてのアドレスを追加します。
- 一括追加ボックスの下部にある [エイリアスを追加] をクリックします。
- [Add(追加)] をクリックします。
対象となるメール 次のいずれかの操作を行います。
- すべての受信メール: ドメインで受信したすべてのメール(ドメイン内から送信されたメールも含む)に転送設定を適用します。
- 外部から受信するメールのみ: ドメイン外の送信者からのメールにのみ転送設定を適用します。
ルーティング オプション (省略可)新しい受信者に加えて元の受信者にもメールを送信するには、[元の宛先にもルーティングする] チェックボックスをオンにします。 オプション (省略可)元の受信者の情報をメッセージ ヘッダーに保持するには、[X-Gm-Original-To ヘッダーを追加] チェックボックスをオンにします。メッセージ ヘッダーに基づいてメールを管理している場合は、この方法をお試しください。メッセージ ヘッダー情報は、メール配信のトラブルシューティングにも役立ちます。 - [設定を追加] ボックスの下部にある [保存] をクリックします。
[受信者アドレスマップを使用したメール転送] 設定テーブルに新しい行が追加されます。各行は 1 つのアドレスマップを表します。
変更には最長で 24 時間かかることがありますが、通常はこれより短い時間で完了します。詳細
新しい受信者に自動転送する(管理者とユーザー)
組織内のユーザーが、受信メールを個人のメール アカウントなどの別のメール アカウントに転送したい場合もあります。これを行うには、Google 管理コンソールで自動転送がオンになっていることを確認します。
転送されたメールは Gmail アカウントを経由するため、このオプションを使用するには、送信者と受信者に Google Workspace ライセンスが必要です。
組織内のユーザーが転送したメールを確認するには、管理者はメールログ検索を使用できます。
手順 1: 組織で自動転送を有効にする(管理者)
管理者は、組織内のユーザーが各自の Gmail アカウントで転送を設定できるように選択できます。このオプションは Google 管理コンソールでオンとオフを切り替えることができます。この設定はデフォルトでオンになっています。この設定がオフの場合、転送オプションは Gmail 設定では使用できません。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [アプリ] [Google Workspace] [Gmail] [エンドユーザーのアクセス] にアクセスします。
- 全ユーザーに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
- [自動転送] をクリック [受信メールを別のメールアドレスに自動転送することをユーザーに許可する] チェックボックスをオフにします。
- [保存] をクリックします。子組織部門が作成済みの場合は、親組織部門の設定を継承またはオーバーライドできることがあります。
手順 2: Gmail で自動転送を設定する(ユーザー)
自動転送を有効にすると、組織内のユーザーは各自の Gmail の設定で Gmail アカウントの転送を設定できます。この方法により、ユーザーはメールの転送先を制御、変更できます。ユーザーが設定できる転送先アドレスは 1 つだけです。
新しいメールが転送される際、迷惑メールは除外されます。特定の種類のメールのみを転送するには、ユーザーは Gmail アカウントでフィルタを作成することができます。
- パソコンで、メール転送元のアカウントを使用して Gmail を開きます。メールの転送は、Gmail の 1 つのアドレスからのみ設定できます。メールグループやエイリアスには対応していません。
- 右上にある設定アイコン [すべての設定を表示] をクリックします。
- [メール転送と POP/IMAP] タブをクリックします。
- [転送] セクションで、[転送先アドレスを追加] をクリックします。
- 転送先のメールアドレスを入力します。
- [次へ] [続行] [OK] をクリックします。
- 転送先のアドレスに確認メールが送信されます。このメールを開き、記載されている確認リンクをクリックします。
- メール転送元の Gmail アカウントで設定ページに戻り、ブラウザの再読み込みを行います。
- [メール転送と POP/IMAP] タブをクリックします。
- [転送] で、[受信メールを次のアドレスに転送] を選択します。
- 転送元の Gmail でメールをどのように処理するかを選択します。[Gmail のメールを受信トレイに残す] を選択することをおすすめします。
- ページの下部にある [変更を保存] をクリックします。
自動転送を無効にするには:
- パソコンで、無効にするメール転送元のアカウントを使用して Gmail を開きます。
- 右上にある設定アイコン [すべての設定を表示] をクリックします。
- [メール転送と POP/IMAP] タブをクリックします。
- [転送] の [転送を無効にする] をクリックします。
- 下部にある [変更を保存] をクリックします。