組織での Gemini の使用状況を確認する

Google Workspace 管理者は、Gemini レポートを使用して次のことを行えます。

  • Google Workspace アプリで Gemini の組織レベルの使用状況データを表示します。組織内で Gemini を使用しているユーザーの数と、使用可能なライセンスのうちユーザーに割り当てられているライセンス数を確認できます。
  • Gemini 機能の導入状況をアプリごとに確認できます。
  • Gemini for Google Workspace を最大限に活用しているパワーユーザーを特定します。これらのユーザーは、組織内の他のユーザーと共有できる生成 AI のヒント、ベスト プラクティス、ワークフローを把握している可能性があります。
  • 生成 AI に関するトレーニングやその他の資料を活用できる可能性のある、導入率の低いユーザーを特定します。
  • Gemini for Google Workspace ライセンスを最も必要とするユーザーに割り当てられるようにします。
  • Gemini の月間使用量上限と、ユーザーが月間使用量上限を超えた場合の対処方法について説明します。

目次

 

組織での Gemini の導入状況を確認する

Google Workspace 管理者は、Google Workspace アプリで Gemini の組織レベルの使用状況データを確認できます。

  1. Google 管理コンソールログインします。

    管理者アカウント(末尾が @gmail.com でないもの)でログインします。

  2. メニュー アイコン  次に [生成 AI] 次に [Gemini レポート] 次に [組織レベルの使用状況] に移動します。

  3. (省略可)以下のように結果をフィルタできます。

    • 組織部門別 - 右上の [組織部門] プルダウンをクリックし、1 つ以上の組織部門を検索します。

    • グループ別 - 右上の [グループ] プルダウンをクリックし、1 つ以上のグループを検索します。

    注: 組織部門またはグループでフィルタする場合:

    • レポートには、2024 年 6 月 10 日以降に発生した Gemini の使用状況のみが含まれます。
    • 組織部門とグループのフィルタには、現在の組織階層が表示されます。組織構造の変更がレポートに反映されるまでに、最長で 72 時間ほどかかることがあります。組織変更前の過去のデータはレポートに含まれません。
  4. 過去 28 日間の使用状況データが表示されます。データには次のようなものがあります。

    • 組織部門またはグループ内の Gemini のアクティブ ユーザー数と、すべての Gemini ライセンスのうち、これらのユーザーが占める割合
    • 組織部門またはグループに割り当てられている Gemini ライセンス数と、使用可能なライセンスの割合
    • 組織部門またはグループのメンバーによる Gemini の 1 日あたりの使用量
    • 組織部門またはグループのメンバーによるアプリごとの Gemini の使用状況(Google Workspace アプリ内の Gemini の使用レベルと、Gemini アプリ を使ったチャットの使用レベルを示したグラフ)
  5. (省略可)クリックして組織レベルの使用状況データをダウンロードします。

ユーザーの Gemini の導入状況を確認する

Google Workspace 管理者は、Gemini の使用状況レポートを使用して、Gemini for Workspace 機能の使用パターンを特定できます。レポートには、以下を保有するユーザーの使用状況データが含まれます。

  • Gemini Business または Gemini Enterprise ライセンス
  • Gemini Education ライセンスおよび Gemini Education Premium ライセンス
  • Google Workspace Labs プログラムに登録しているユーザー
  1. Google 管理コンソールログインします。

    管理者アカウント(末尾が @gmail.com でないもの)でログインします。

  2. メニュー アイコン  次に [生成 AI] 次に [Gemini レポート] 次に [ユーザーレベルの使用状況] に移動します。

  3. (省略可)結果をフィルタするには、次のいずれかのオプションを選択します。

    • 組織部門別 - 右上の [組織部門] プルダウンをクリックし、1 つ以上の組織部門を検索します。

    • グループ別 - 右上の [グループ] プルダウンをクリックし、1 つ以上のグループを検索します。

    注: 組織部門またはグループでフィルタする場合:

    • レポートには、2024 年 6 月 10 日以降に発生した Gemini の使用状況のみが含まれます。
    • 組織部門とグループのフィルタには、現在の組織階層が表示されます。組織構造の変更がレポートに反映されるまでに、最長で 72 時間ほどかかることがあります。組織変更前の過去のデータはレポートに含まれません。

    過去 28 日間の使用状況データが表示されます。データには次のようなものがあります。

    • Gemini アプリ と Gemini for Google Workspace の全体的な使用レベル:
      • - 全体的な Gemini の使用がゼロでないユーザーの中で上位 10% に入り、20 回以上使用しているユーザーのみが含まれます。
      • 中 - Gemini の使用が 5 回以上であるユーザー
      • 低 - Gemini の使用が 4 回以下であるユーザー
      • ゼロ - 使用していない
    • アクティブな日数 - 過去 28 日間に Gemini が使用された日数
    • アプリ別の使用状況レベル - Google Workspace アプリ内での Gemini の使用と、チャットでの Gemini(gemini.google.com)の使用のレベル
  4. (省略可)テーブルデータと使用回数をダウンロードするには、クリックします。

Gemini の使用量の計算方法

Gemini の使用状況レポートには、Gemini のアクティブな使用状況のみが含まれます。アクティブな使用状況には、次のようなものがあります。

  • Gemini アプリ にプロンプトを送信する。 
  • Gemini for Google Workspace に作業を指示する。 次に例を示します。
    • AI を使用して、Google Workspace の各種アプリのメールやドキュメントを要約する。
    • Google Workspace アプリで AI を使用してコンテンツを生成する、または書き直す(「文書作成サポート」や「Gemini で画像を作成する」など)。
    • AI を使用して Google スプレッドシートでデータを整理、追跡する。
  • Gemini for Google Workspace によって生成された候補を承認する。Gemini はユーザーの作業をサポートする機会を検出すると、候補を提示します。ユーザーは、これを承認するか無視するかを選択できます。無視した候補は、アクティブな使用にはカウントされません。スプレッドシートの拡張版スマートフィルの候補などを承認すると、アクティブな使用にカウントされます。

注:

  • Gemini アプリ の使用状況レポートの取得は 2024 年 8 月 9 日に開始されました。
  • レポートに最新のデータが表示されるまでに 2~3 日かかることがあります。

Gemini for Google Workspace の最終使用日を確認する

これらの手順を完了するには、適切なユーザー管理権限が必要です。この権限がない場合は、これらの手順を完了するのに必要な設定が一部表示されません。

ユーザー ディレクトリには、各ユーザーが最後に Gemini を使用した日付が表示されます。

  1. Google 管理コンソールログインします。

    管理者アカウント(末尾が @gmail.com でないもの)でログインします。

  2. 管理コンソールで、メニュー アイコン  次に  [ディレクトリ] 次に [ユーザー] に移動します。
  3. 右上にある列を管理アイコン をクリックします。

  4. [新しい列を追加] をクリックして [Gemini の最終利用] を選択します。

    このデータに以下は含まれません。

    • 2024 年 8 月 9 日より前の Gemini(gemini.google.com)の使用に関するデータ。
    • 2024 年 4 月 1 日より前の Gemini for Google Workspace の使用に関するデータ。

Gemini Business の使用量上限

Gemini Business は、一般的なビジネス ユーザーのニーズを満たすように設計されています。Gemini Business ライセンスを持つユーザーは、Gemini(gemini.google.com)と Gemini for Google Workspace の機能を 1 か月に 1,000 回使用できます。

使用量上限は、ユーザー間で共有することも、翌月に繰り越すこともできません。上限は毎月 1 日にリセットされます。

Gemini を使用すると月間の上限にどのように影響しますか?

使用量上限のカウント対象となる操作は 3 種類あります。

  • Gemini(gemini.google.com)にプロンプトを送信する。
  • Gemini for Google Workspace に作業を指示する。たとえば、Google Workspace アプリで「文書作成サポート」や「画像作成サポート」などの機能を使用して、コンテンツを作成したり下書きをやり直したりすることです。
  • Gemini for Google Workspace によって生成された候補を承認する。Gemini はユーザーの作業をサポートする機会を検出すると、候補を提示します。ユーザーは、これを承認するか無視するかを選択できます。候補を無視した場合は、使用量上限に影響しません。スプレッドシートの拡張版スマートフィルの候補などを承認すると、使用量上限にカウントされます。

ユーザーによる使用量が月間の上限に達した場合はどうなりますか?

上限に近づくと警告が表示されます。上限に達すると、Gemini for Google Workspace の挙動が以下のようになります。

  • プロンプトが受け付けられなくなる

  • 予測的な提案が行われなくなる

定期的に使用量上限に達するユーザーはどのようにサポートしたらよいですか?

ユーザーが定期的に月間の使用量上限を超える場合は、次の対応が考えられます。

  • 組織内のすべてのユーザーを Gemini Enterprise にアップグレードする。
  • 営業担当者に連絡して、一部のユーザーを Gemini Enterprise にアップグレードする。

 

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