適切な情報が含まれているリンクテキストは、「保存」や「設定」などのリンクの目的をユーザーに伝えます。「その他」や「こちら」など、リンクテキストに情報が不足していると、ユーザーは周りのコンテキストを確認したり試行錯誤したりしながら、ようやくリンクの目的を理解します。
ユーザー補助サービスを使用してアプリを操作しているユーザーにとって、リンクテキストに適切な情報が含まれていることは特に重要です。リンクテキストに適切な情報が含まれていると、ユーザーはそのリンクを使用すべきかどうかをすぐに判断できます。スクリーン リーダーを使用しているユーザーにとって、表示されているリンクのみを読み上げるオプションしかないことがあります。各リンクの記述が明確であれば、ユーザーは周りのコンテキストがなくてもリンクの目的を理解できます。
リンクテキストに適切な情報が含まれていないと、ユーザーはリンクの目的を見つけるためにアプリケーション内であちこち移動しなければならない可能性があります。これは混乱の原因となり、タスクの完了に手間と時間がかかります。
実装
Android には、リンクテキストを作成する方法がいくつかあります。
URLSpan
- 便利なクラス
Linkify
ClickableSpan
リンクを作成する際は、リンク内のテキストがその目的を伝えているかどうかを確認してください。
詳しくは、クリック可能なリンクをご覧ください。
デザイン
アプリのデザイン時にリンクテキストを選択するにあたってのヒントを紹介します。
- アプリを初めて使用するユーザーにとって、各リンクの目的が明確であるかどうかを確認します。
- 目的が異なるリンクには異なるテキストを使用します。目的が同じリンクには同じテキストを使用します。
- リンクの意味を伝えるために、リンクの周りのコンテンツに頼らないようにします。
テスト
アプリをテストする際にリンクテキストが明確であるかどうかを確認するためのヒントを紹介します。
- アプリ内に表示されているそれぞれのリンクを調べて、リンクの目的が明確であることを確認します。
- TalkBack スクリーン リーダーを使用して、ローカル コンテキスト メニューを開き、リンクのリストを確認します。周りのコンテキストがなくても各リンクの目的が明確であることを確認します。
- アプリをまだ見たことがないユーザーにアプリを見せて、そのユーザーがリンクから生じる動作を予測できることを確認します。
英語のみ: Android の自動テストツールを使うと、「Learn more」や「Tap here」などの汎用のリンクテキストを識別できます。自動テストでは、Espresso と Robolectric でユーザー補助機能の確認を有効にします。