ディスプレイ&ビデオ 360 の環境ターゲティングと位置ターゲティングが刷新されました

概要

8 月 28 日に、環境ターゲティングと位置ターゲティングの機能が刷新され、より正確できめ細かな広告のターゲット設定が可能になりました。ディスプレイ&ビデオ 360 では、この変更に合わせて、以下を含む更新が行われています。

  • アイテムを個別に、または一括で作成、編集する際のターゲット設定が刷新されます。
  • 新しいターゲット設定を反映してレポート ディメンションが更新されます。
  • 新しいターゲット設定に対応した新バージョンの構造化データファイルがリリースされます。

すべての広告掲載オーダーと広告申込情報の従来のターゲット設定は、刷新後のターゲット設定にマッピングされており、既存のターゲット設定はすべて有効です。広告申込情報はすべて、マッピングされた設定を使用して引き続き配信されます。

データ転送については、この変更の影響はありません。

レポートの一貫性を維持して、チームが新しいターゲット設定でキャンペーンを作成できるよう準備するには、次の手順を行うことをおすすめします。

  • 新しいターゲット設定について十分に理解します。詳しくは下記をご覧ください。
  • 「環境」ディメンションを使用しているレポートやダッシュボード(第三者ツールも含む)がある場合は、ディメンション値が変わっているため更新します。詳しくは下記をご覧ください。
  • 新しい構造化データファイル バージョン 5 を使って環境ターゲティングの設定を更新する場合は、このツールを使用できるように準備します。以前のバージョンの構造化データファイルは、新しい環境ターゲティングの設定には対応していません。詳しくは下記をご覧ください。

8 月 28 日に、ディスプレイ&ビデオ 360 の環境ターゲティングと位置ターゲティングの機能が刷新されました。従来の環境ターゲティングの各項目は、パソコン向けとモバイル向けのウェブに掲載されるディスプレイ広告が主体のインターネットを想定して作成されていました。しかし、ユーザー行動や広告エコシステムは進化しているため、Google では、ディスプレイ&ビデオ 360 ユーザー様が環境(アプリまたはウェブ)や位置(画面上またはコンテンツ内)に基づいて明示的に広告のターゲット設定を行えるようにしたいと考えました。

新しいターゲット設定は、次のようになっています。

  • ディスプレイ広告、動画広告、オーディオ広告において、より正確できめ細かなターゲット設定を行えます。
  • 新しい広告枠ソース(アウトストリーム動画など)をデバイスを問わず明示的にターゲットに設定できます。
  • ターゲット設定がより明確にグループ化され、簡単に関連項目を見つけられます。

ディスプレイ&ビデオ 360 では、この変更に合わせて全体的な更新が行われています。以下のセクションで、ターゲティング、構造化データファイル、レポートに関する更新について詳しく説明します。

ターゲット設定の更新

変更内容: 今回のメインの変更は、ディスプレイ&ビデオ 360 のターゲット設定の更新です。ディスプレイ&ビデオ 360 で使用できる従来のターゲット設定はすべて、新しいターゲット設定にマッピングされています。これまでと同じ環境と位置を設定することは引き続き可能ですが、設定場所は変わります(これまでは指定できなかった新しい組み合わせもいくつか使用できるようになっています)。

8 月 28 日以降は、次のようになっています。

  • 環境ターゲティングの更新: 環境ターゲティングでは、主にウェブまたはアプリの配信環境を設定します。デバイスと位置関連の項目は、環境ターゲティングから別のターゲティングに移動しました。

  • 新しい位置ターゲティングの設定: 画面上またはコンテンツ内での広告の掲載位置に関する項目はすべて、新しい位置ターゲティングにまとめられました。位置ターゲティングに移動したすべての項目は、その機能も役割もこれまでと同じです。具体的には、以下のターゲティングにある位置関連の設定項目が位置ターゲティングに移動しました。

    • 視認性ターゲティング: 画面上の位置に関する項目が位置ターゲティングに移動しました。

    • 動画ターゲティング: 動画広告の掲載位置に関する項目が位置ターゲティングに移動しました。

    • オーディオ ターゲティング: オーディオ広告の掲載位置に関する項目が位置ターゲティングに移動しました。なお、オーディオ ターゲティングにはこの項目しかないため、このターゲット設定は削除されました。

新しいターゲット設定は、アイテムを個別に、または一括で編集する際の項目、つまりパートナー、広告主、キャンペーン、広告掲載オーダー、広告申込情報のすべてのターゲティングの編集項目に反映されています。広告申込情報のリーチ予測でも、更新後のターゲティング項目がすべて反映されています。

すべての広告掲載オーダーと広告申込情報の従来のターゲット設定は、刷新後のターゲット設定にマッピングされており、既存のターゲット設定はすべて有効です。広告申込情報はすべて、マッピングされた設定を使用して引き続き配信されます。

必要な準備: 以下に説明する新しいターゲット設定について十分に理解しておくことをおすすめします。

更新: 環境ターゲティング

表示項目: ディスプレイ&ビデオ 360 の環境ターゲティングには次の項目が表示されます。

Environment targeting

環境ターゲティングでは主にウェブまたはアプリの配信環境を設定します。デバイスタイプ別に最適化されていない広告枠(パソコン向けウェブサイトがモバイル デバイスで表示される場合など)はデフォルトで含まれますが、この設定を無効にすることもできます。

変更の理由: 従来の環境ターゲティングの設定では、デバイスタイプと広告の掲載位置をまとめて配信環境としていました。こうした異なる項目を関連するグループにまとめ、新しいバージョンの環境ターゲティングと位置ターゲティングにそれぞれ表示しています。

新規: 位置ターゲティング

表示項目: 広告掲載オーダーを作成する際に、次のような位置ターゲティングの設定が表示されます。

位置ターゲティング

位置ターゲティングの設定では、個々の広告申込情報のタイプに関連する項目のみが表示されます。たとえば、ディスプレイ広告申込情報の場合、動画やオーディオに関する設定は表示されません。

位置ターゲティングに表示される項目は以下のとおりです。

  • 画面上の位置: 画面上のどこに広告が表示されるか(スクロールせずに見える範囲かスクロールしないと見えない範囲か、など)に基づいて、ターゲティングを設定します。

  • コンテンツ内の位置: 他のコンテンツとの関連でどこに広告が表示されるか(ディスプレイやアウトストリーム動画の場合はインバナーや記事内、インストリーム オーディオやインストリーム動画の場合はプレロールなど)に基づいて、ターゲティングを設定します。

変更の理由: 広告の掲載位置に関するターゲティング項目をすべて 1 か所にまとめました。

  • 画面上の位置に関する項目を視認性ターゲティングから位置ターゲティングに移動しました。このターゲティング項目は、設定場所が変わっても引き続き同じように機能します。

  • コンテンツ内の位置に関するいくつかの項目は、従来のバージョンの環境ターゲティングで設定することが可能でしたが、デバイスタイプと一緒にまとめられていました。今回、配信環境とは別に、フォーマットを問わず明示的にコンテンツ内の位置をターゲットに設定できるようになりました。

更新: 視認性ターゲティング

表示項目: ディスプレイ&ビデオ 360 の視認性ターゲティングには次の項目が表示されます。

Viewability targeting

これは以前と同様に、アクティブ ビューに基づく視認性ターゲティングを設定するための項目となります。

変更の理由: 画面上の位置に関する項目は、他の位置関連の項目と一緒にするため、視認性ターゲティングから位置ターゲティングに移動しました。このターゲティング項目は、設定場所が変わっても引き続き同じように機能します。

更新: 動画ターゲティング

表示項目: ディスプレイ&ビデオ 360 の動画ターゲティングには次の項目が表示されます。

Video targeting

これは引き続き、特定の動画プレーヤーのサイズを選択するためのターゲティング項目となります。

変更の理由: 動画広告の掲載位置に関する項目は、他の位置関連の項目と一緒にするため、動画ターゲティングから位置ターゲティングに移動しました。このターゲティング項目は、設定場所が変わっても引き続き同じように機能します。

削除: オーディオ ターゲティング

表示項目: オーディオ ターゲティングは、オーディオ広告申込情報から削除されました。

変更の理由: オーディオ広告の掲載位置に関する項目は、他の位置関連の項目と一緒にするため、オーディオ ターゲティングから位置ターゲティングに移動しました。このターゲティング項目は、設定場所が変わっても引き続き同じように機能します。

新しい環境ターゲティングと位置ターゲティングの組み合わせをダウンロードする

ターゲティングのワークフローを新しい設定に合わせてすばやく調整できるよう、新しい設定が従来のターゲティングの組み合わせにどう対応するかを表にまとめました。ダウンロードしてご確認ください。

ダウンロード

レポート ディメンションの更新

変更内容: 新しいターゲット設定を反映して、レポート ディメンションの一部が更新されました。インスタント レポートやオフライン レポートを含め、すべてのレポートが更新対象です。

8 月 28 日以降は、次のようになっています。

  • 「環境」ディメンションの値の更新: 新しい環境ターゲティングの設定を反映して、既存の「環境」ディメンションの値が更新されました。従来の値はすべて新しい値にマッピングされています(過去のデータも含まれます)。
    • 新しい値
      • アプリ
      • デバイス向けに最適化されたウェブ
        • これには、想定されているデバイスで表示された広告枠が含まれます(モバイル ウェブサイトがモバイル デバイスで表示されたケースなど)。
      • デバイス向けに最適化されていないウェブ
        • これには、想定されているデバイス以外で表示された広告枠が含まれます(パソコン向けに最適化されたウェブサイトがモバイル デバイスで表示されたケースなど)。
    • 従来の値(変更されていないもの)
      • 不明
    • 従来の値(マッピングされたもの)
      • 「デバイス向けに最適化されたウェブ」にマッピングされた従来の値
        • デスクトップ ウェブ ゲーム(動画 RTB)
        • デスクトップ ウェブ(ディスプレイ RTB)
        • デスクトップ ウェブ動画(動画 RTB)
        • モバイルウェブ
        • 動画デスクトップ フィード内
        • 動画デスクトップ - 記事内
      • 「デバイス向けに最適化されていないウェブ」にマッピングされた従来の値
        • モバイル向けデスクトップ(ディスプレイ RTB)
      • 「アプリ」にマッピングされた従来の値
        • モバイルアプリ
        • モバイルアプリ インタースティシャル(ディスプレイ RTB)
        • 動画モバイルアプリ インタースティシャル(動画 RTB)
  • 新しい「コンテンツ内の位置」ディメンション: 位置ターゲティングのコンテンツ内の位置に関する項目を反映して、「コンテンツ内の位置」ディメンションが追加されました。このディメンションの値は次のとおりです。
    • 記事内
    • インバナー
    • インフィード
    • インタースティシャル
    • 不明 - アウトストリーム
    • プレロール
    • ミッドロール
    • ポストロール

スケジュールに基づくレポートは引き続き配信され、「環境」ディメンションの新しい値が反映されます。これらのレポートには、新しい「コンテンツ内の位置」ディメンションは含まれません。

既存の「広告掲載位置」ディメンションについては、変更はありません。

必要な準備: レポートやダッシュボード(第三者ツールも含む)がこの変更による影響を受けないようにするには、以下の更新を行うことをおすすめします。

  • 「環境」ディメンションの値をフィルタ条件に指定しているレポートを更新する: 「環境」ディメンションの値は変更されたため、それらの値を指定したレポートやダッシュボードを使用している場合は、それらの値が削除され、正常に機能していない可能性があります。したがって、このディメンションの値(上記)のうち、変更されないもののみを使用するように各種ツールを更新します。
  • 新しい「コンテンツ内の位置」ディメンションをレポートに追加する: 広告の掲載位置に関する正確なレポートを作成するには、新しい「コンテンツ内の位置」ディメンションをレポートに追加します。
  • 「デバイスタイプ」ディメンションをレポートに追加する: これまで「環境」ディメンションを使用してデバイス オプションに関するレポートを作成していた場合は、このデータ用に「デバイスタイプ」ディメンションを使用する必要があります。

新バージョンの構造化データファイル

変更内容: 新バージョンの構造化データファイル(SDF)が導入されました。SDF バージョン 5 には、新しいターゲティングのすべての項目を反映した更新後のフィールドが含まれます。SDF バージョン 5 について

以前のバージョンの SDF を使用して環境または位置関連のターゲティング項目を更新することはできません。それ以外のフィールドはすべて引き続き以前のバージョンを使用できます。

必要な準備: 新しいターゲティングにファイルが完全に対応するように、SDF バージョン 5 を使用する必要があります。環境ターゲティングと位置ターゲティングのための SDF バージョン 5 の更新について

データ転送に関する変更はありません

データ転送については、ターゲティングの刷新に伴う変更はありません。既存の DBM 広告掲載順位フィールドは、データ転送ファイルに含まれる各インプレッションがスクロールせずに見える範囲かスクロールしないと見えない範囲かに関係なく、引き続き表示されます。

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