Google 広告のキャンペーンや広告グループは、パソコン、タブレット、モバイルなど、すべてのデバイスタイプで広告が表示されるように設定されます。各デバイスタイプを別々にターゲットにするには、キャンペーン単位または広告グループ単位で入札単価調整を指定します。
ターゲット設定を分ければ、広告を配信するデバイスのタイプも指定できます。たとえば、パソコン入札単価調整を「-100%」に設定した場合、パソコンに広告は配信されなくなります。
デバイスの入札単価調整は入札戦略で管理できる
キャンペーンや広告グループに検索広告 360 入札戦略を適用している場合は、その入札戦略で、モバイル、タブレット、パソコンの入札単価調整の自動設定や推奨値の提示を行うこともできます。
キャンペーンまたは広告グループ内で入札単価調整を指定すると、入札戦略の設定はオーバーライドされます。
継承とデバイスの入札単価調整
継承はデバイスの入札単価調整にも適用されます。つまり、広告グループは、独自の入札単価調整を指定しない限り、キャンペーンからデバイスの入札単価調整を継承します。たとえば、広告グループはタブレットについては 20% の入札単価調整をキャンペーンから継承し、パソコンとモバイルには別の入札単価調整を指定できます。
入札単価調整の範囲
デバイスの入札単価調整は -90%~+900% の範囲で指定できます。
デバイスに広告を表示させたくない場合は「-100%」を指定します(-91%~-99% を除く)。
キャンペーン単位や広告グループ単位の入札単価調整は検索広告 360 管理画面で設定できます。また、複数のキャンペーンや広告グループのモバイル デバイス ターゲット設定を一括編集することもできます。たとえば、12 件のキャンペーンのタブレット入札単価調整を 20% に一括設定することができます。
また、一括送信シートを使って設定することもできます。
デバイスの入札単価調整は新しいキャンペーンにコピーされる
Google 広告キャンペーンをコピーする際、デバイスの入札単価調整をサポートするキャンペーンであれば、Google 広告デバイスの入札単価調整がコピーされます。コピー元の Google 広告キャンペーンの入札単価調整が、コピー先のキャンペーンでサポートされる範囲を超えている場合は、コピー先のキャンペーン内で入札単価調整が変更されます。コピー処理の際にコピー先のキャンペーンの要件に合わせて入札単価調整を変更する必要がある場合、検索広告 360 によってコピー先のキャンペーンが一時停止されるため、その間に新しい設定を確認できます。
例:
Yahoo!Gemini のタブレットの入札単価調整は -20%~300% の範囲で指定できます。コピー元の Google 広告キャンペーン内で、広告グループ単位のタブレットの入札単価調整が 550% に設定されていた場合、コピー先の Yahoo! Gemini 広告グループでは、タブレットの入札単価調整は上限の 300% に設定され、キャンペーンは一時停止します。キャンペーンを有効にする前に、コピー先のキャンペーン内でモバイル デバイスのターゲット設定を確認しておくことをおすすめします。
エンジンが入札単価調整をサポートしていない場合は入札単価調整はコピーされない
一部のエンジンでは、キャンペーン単位や広告グループ単位でデバイスタイプ別の入札単価調整を設定することができません。たとえば、バイドゥは、パソコン入札単価調整をサポートしていません。
Google 広告のキャンペーンおよび広告グループで利用できるデバイスの入札単価調整のタイプと、各デバイスの入札単価調整タイプをサポートしているエンジンを次の表に示します。
コピー元の Google 広告 |
コピー先 |
---|---|
パソコンの入札単価調整 |
Google 広告 |
タブレットの入札単価調整 | Google 広告 Microsoft Advertising Yahoo! Gemini |
モバイルの入札単価調整 |
Google 広告 |