検索広告 360 を使用することで、ソーシャル広告に対するインプレッションやクリックなど、ユーザーがサイトに到着する前に発生したアクティビティと、訪問や Floodlight コンバージョンなど、ソーシャル広告をクリックした後に発生するアクティビティをレポートできます。
ソーシャル パフォーマンス指標とソーシャル エンゲージメント指標を検索広告 360 にインポートする
検索広告 360 はソーシャル エンジンに直接接続できないため、パフォーマンス指標(クリック数、インプレッション数、費用など)とエンゲージメント指標をレポートするには、PMD やソーシャル エンジンに定期的にログインしてエクスポートし、検索広告 360 にインポートする必要があります。PMD によっては、エクスポートのスケジュールを設定し、指標を定期的に検索広告 360 に自動送信できます。
ソーシャル指標を 検索広告 360 に送信しないと、ソーシャル広告に関連付けられたクリック数、インプレッション数、費用を確認できません(ただし、訪問数と Floodlight コンバージョン数は確認できます)。
パフォーマンス指標をインポートする手順は、使用するソーシャル エンジンおよび PMD によって異なります。
- Facebook - PMD を使用しない場合
- Facebook と Mediaocean
- Facebook と Smartly.io
- Facebook の指標履歴
- Twitter: パフォーマンス指標はサポートされていません
注: Twitter では費用とエンゲージメントの指標のインポートはサポートされていません。
検索広告 360 レポートの通貨
他の種類のエンジン アカウントと同様に、ソーシャル エンジン アカウントを作成するときは、エンジンで使用する通貨を指定します。検索広告 360 では、ソーシャル エンジンから読み込む費用データの単位はエンジンの通貨単位であるとみなされます。
Floodlight アクティビティによりレポートされる収益額については、検索広告 360 広告主に関連付けられているキャンペーン マネージャー 360 アカウントの通貨が単位であるものとみなされます。収益は検索広告 360 の Floodlight 処理を使用して別の通貨に換算できます。Floodlight 処理は検索広告 360 レポートにのみ適用され、キャンペーン マネージャー 360 では使用されません。
詳しくは、検索広告 360 での通貨をご覧ください。
訪問と Floodlight コンバージョンのトラッキング
ソーシャル エンジン アカウントを導入すると、検索広告 360 は、訪問数と Floodlight コンバージョン数をソーシャル広告に結び付けることができるようになります。このデータは検索広告 360 によって収集されるため、インポートする必要はありません。
検索広告 360 を使用してソーシャル キャンペーンのレポートを作成すると、各ソーシャル キャンペーン、広告グループ、広告に結び付けられたコンバージョン数が表示されます。この情報は、キャンペーン マネージャー 360 の有料ソーシャル レポートとアトリビューション レポートでも確認できます。コンバージョンのトラッキングに Floodlight という単一のシステムを使用しているため、コンバージョンに貢献したチャネルの数に関係なく、訪問数やコンバージョン データの重複は除外されます。
PMD を使用した場合のトラッキング
PMD を使用して検索広告 360 とソーシャル エンジンを接続した場合に検索広告 360 が訪問とコンバージョンをトラッキングする仕組みは次のとおりです。
- 検索広告 360 のソーシャル エンジン アカウントを PMD にリンクすると、PMD は、検索広告 360 のクリックサーブ URL を使用してソーシャル広告の URL をラップします。PMD によっては、ビュートラッカー URL をソーシャル広告と関連付ける場合もあります。ビュートラッカー URL は、キャンペーン マネージャー 360 の有料ソーシャル レポートとアトリビューション レポートで使用するインプレッションをトラッキングします。
- ユーザーがソーシャル広告をクリックすると、クリックサーブ URL によってそのクリックが検索広告 360 にリダイレクトされます。
- 検索広告 360 は訪問を記録し、ソーシャル広告で元々指定されていたランディング ページにユーザーを転送します。
- ユーザーの訪問によって Floodlight タグが配信された場合、検索広告 360 はコンバージョンを報告し、そのコンバージョンをソーシャル広告に関連付けます。
PMD を使用しない場合のトラッキング
PMD を使用しない場合に検索広告 360 が訪問とコンバージョンをトラッキングする仕組みは次のとおりです。
- ソーシャル エンジン アカウントを作成したら、ソーシャル エンジンからキャンペーンをダウンロードし、検索広告 360 にアップロードします。検索広告 360 は、広告にクリックサーブ URL を追加し、キャンペーン マネージャー 360 の有料ソーシャル レポートとアトリビューション レポートにソーシャル広告用のインプレッション指標を含めることができるようにするため、ビュートラッカー URL も追加します。この変更されたキャンペーンをもう一度ソーシャル エンジンにアップロードします。
- ユーザーがソーシャル広告をクリックすると、クリックサーブ URL によってそのクリックが検索広告 360 にリダイレクトされます。
- 検索広告 360 は訪問を記録し、ソーシャル広告で元々指定されていたランディング ページにユーザーを転送します。
- ユーザーの訪問によって Floodlight タグが配信された場合、検索広告 360 はコンバージョンを報告し、そのコンバージョンをソーシャル広告に関連付けます。
検索広告 360 でソーシャル キャンペーンを自動作成する
ソーシャル キャンペーンと広告グループの構成を手動で再作成しなくても済むように、検索広告 360 では、パフォーマンス指標とエンゲージメント指標のインポートまたはクリック トラッキングによってレポートの指標が利用可能になると、キャンペーン、広告グループ、広告が自動的に作成されます。
検索広告 360 のこれらの項目はレポート作成のみを目的としたものです。検索広告 360 から設定を表示したり変更したりすることはできません。
例:
- 3 つのソーシャル キャンペーン(CampaignA、CampaignB、CampaignC)を含む Facebook アカウントを導入しています。
- CampaignA の広告でクリックが発生しました。
この広告は「Summer sale」という名前で、AdGroup1 に表示されています。 - 検索広告 360 は、CampaignA、AdGroup1、「Summer sale」という広告を自動的に作成します。
検索広告 360 で AdGroup1 に移動すると、この広告に関連付けられた指標が表示されます。 - 後で、パフォーマンス指標とエンゲージメント指標をインポートします。
検索広告 360 はパフォーマンス指標とエンゲージメント指標に含まれるすべての Facebook 広告に対して、キャンペーンと広告グループを作成します(インプレッションやクリックが発生していない場合も含む)。
検索広告 360 レポート内では名前が短縮されることがある
トラッキング URL が長くなりすぎるのを防ぐために、検索広告 360 では、キャンペーンや広告グループ、広告の名前が 20 文字に制限されることがあります。こうした名前はエンジン自体では変更されません。短縮された名前が表示されるのは、検索広告 360 レポートとキャンペーン マネージャー 360 レポートのみです。
短縮された名前が一意でない場合は、エンジン ID や検索広告 360 ID を使用してキャンペーン、広告グループ、広告を区別します。