小売業の広告主は、宣伝する商品ごとに別々のキャンペーンや広告グループを作成することがあります。そのため、店舗内の特定部門の掲載結果全体に対して各商品がどのように貢献しているのか、特定部門に対して商品カテゴリがどのように貢献しているかを確認することが難しくなります。
ビジネスデータを使用すると、部門や商品カテゴリのパフォーマンスに対して広告主のキャンペーンがどのように貢献しているのかを簡単に確認できるようになります。ビジネスデータを使用してパフォーマンス指標を整理したレポートの例を以下に示します。
部門別のレポート用にビジネスデータを設定する方法
柔軟性を最大に保つため、小売の部門と商品カテゴリで別々のビジネスデータ表を作成します(下記で説明するように、これによって適切な粒度でビジネスデータを適用できます)。
はじめに、「Department」という名前の表を作成します。
次に、「Retail Category」という名前の表を別途作成します。そして、Department 表内の部門を参照する列を追加します。
ビジネスデータ行を追加する
表を作成したら、それぞれの表にビジネスデータ行を追加します。この例では、Department 表に各部門の行を追加します。この編集が終わると、Department 表は次のようになります。
次に、商品カテゴリを Retail Category 表に追加します(さらに、各行の部門を Department 表から選択します)。編集が終わると、Retail Category 表は次のようになります。
ビジネスデータを適用してレポートを表示する
特定の小売カテゴリの商品を宣伝するキャンペーンや広告グループに、Retail Category 表の行を適用します。たとえば、タブレットを宣伝する広告グループに Tablets ビジネスデータ行を適用します。
特定のカテゴリに割り当てられていない商品を宣伝するキャンペーンや広告グループがある場合は、そのキャンペーンや広告グループには Department 表の行を適用します。たとえば、電池などの雑多なアクセサリを宣伝する広告グループに対して Electronics ビジネスデータ行を適用します。
データを適用したら、レポートを表示します。
- 次に、[ディメンション] タブの「Department.ID」をもとに、各部門の掲載結果データを確認します。
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[ディメンション] タブの「Retail Category.ID」を確認し、「Department.ID」で分割して、商品カテゴリごとの掲載結果と、各部門の掲載結果に関する詳細情報を表示します。下記の例では、雑多な電子機器のキャンペーンのクリック数は 5,500、雑多な家庭用品のキャンペーンのクリック数は 10,000 であり、タブレット専用のキャンペーンのクリック数は 9,000 であることなどがわかります。