検索広告 360 入札戦略の掲載結果を評価する

検索広告 360 の入札戦略の掲載結果を比較する

自社のマーケティング目標、キーワード、ビジネス上の制約に対し、入札戦略によって望ましい成果が得られていることを確認できたら、必要に応じて掲載結果の比較を行い、その検索広告 360 入札戦略の掲載結果が個別単価設定や他の自動入札システムより優れているかどうかを確認します。

掲載結果を比較するには、次のような方法をおすすめします。

検索広告 360 入札戦略の開始前と開始後の掲載結果を比較するレポートを検索広告 360 で作成します。
これは最もわかりやすい比較方法ですが、その結果は、競合他社や季節性など外的要因の影響を大きく受けます。つまり、この比較方法では、自動入札と手動入札の優劣といった概要をつかむことはできますが、厳密な比較ではありません。
同様のキャンペーンを比較したり、地域別に比較したりします。
- 検索広告 360 入札戦略によって管理されているキャンペーンを、入札戦略によって管理されていない（または、他の入札システムによって管理されている）同様のキャンペーンと比較します。
  この比較方法では、両方のタイプのキャンペーンが同じ外的要因を受けることが保証されるので、開始前と開始後の掲載結果の比較よりも精度が高まります。ただし、比較可能な同様のキャンペーンがある場合にのみ有効です。
- 同様の地域を比較する検索広告 360 入札戦略のテストを実施します。
  同じ広告とキーワードで構成され、異なる地域にターゲティングされている複数のキャンペーンがある場合、ある地域で検索広告 360 入札戦略をキャンペーンに適用し、別の地域では適用しないという方法があります。掲載結果を比較するとき、外的要因と内的要因に起因する相違をほぼ完全に排除できます。
  
  キャンペーンを異なる地域にターゲティングできる場合は、これが掲載結果を比較するためのおすすめの方法です。

重要

変更を 1 つずつテストしてください。テスト期間中は、クリエイティブ、ランディングページ、キャンペーンの設定などを変更しないでください。テスト期間中に変動する要素はできる限り少なくすることをおすすめします。たとえば、入札管理の方法を手動設定から検索広告 360 入札戦略へと変更し、同時にランディングページも変更してしまうと、コンバージョン数の変化がランディングページによるものか、入札戦略の単価最適化によるものかわからなくなります。

開始前と開始後を比較する

検索広告 360 入札戦略の開始前と開始後の掲載結果を比較するレポートを検索広告 360 で作成します。

検索広告 360 入札戦略の掲載結果の詳細を表示します。
1. 広告主に移動します。
2. 左側のナビゲーションペインで [入札戦略] をクリックします。
3. [入札戦略] 列の入札戦略の名前をクリックします。
4. [キャンペーン] タブをクリックすると、高度なレベルで比較を開始できます。
  後で、広告グループや個々のキーワードなど、単価設定可能な他の項目に絞り込んで比較することができます。
コンバージョンを最適化する ROI の入札戦略の場合は、入札戦略のコンバージョン数をレポートする列を作成します。入札戦略の対象に応じて、下記を行います。
- Floodlight アクティビティ: ターゲティングするアクティビティを含む Floodlight アクティビティ列を作成します。
- Google アナリティクスの目標: ターゲティングする目標を含む Google アナリティクスアクティビティ列を作成します。
- 数式列: 追加の列を作成する必要はありません（この列は後の手順でレポートに追加します）。
入札戦略でターゲティングするコンバージョンを含む Floodlight 列、Google アナリティクスアクティビティ列、または数式列を追加します。
タブのすぐ下に表示される [表示] メニューから、次のいずれかを選択します。
- 掲載結果: クリック数や掲載順位を目標とする入札戦略を比較する場合。
  加えて、掲載順位の目標を比較する場合は、[掲載順位] 列をレポートに追加します。
- アクション: CPA を目標とする入札戦略を比較する場合。
- 販売: ROAS または ERS の目標を持つ入札戦略を比較する場合。
ページの右上に表示された期間セレクタをクリックして、次の操作を行います。
1. [期間] リストから [カスタム] を選択します。
  開始日には、入札戦略を開始してから 4 週間、入札戦略の目標額を変更してから 2 週間以上後の日を指定します。
  
  終了日には、開始日の 2 週間以上後の日を指定します。
2. [過去と比較] チェックボックスをオンにします。
3. [過去の期間] リストから [カスタム] を選択します。
  現在の期間と同じ長さの期間を指定します。入札戦略の開示日よりも前に期間が終わるようにしてください。
掲載結果の概要グラフの下にあるスコアカードに、掲載結果の変化が表示されます。

おすすめの方法:

広告グループやキーワードの指標を絞り込んで表示するには、[広告グループ] または [キーワード] タブをクリックします。
現在の表示を保存しておくと、後で掲載結果の変化の推移を比較できるようになります。

同様のキャンペーンを比較する、地域別に比較する

同様のキャンペーンを比較する

検索広告 360 入札戦略によって管理されているキャンペーンを、入札戦略によって管理されていない（または、他の入札システムによって管理されている）同様のキャンペーンと比較します。たとえば、女性向け衣料を宣伝する 10 個のキャンペーンに入札戦略を適用し、同様の男性向け衣料を宣伝する 10 個のキャンペーンと掲載結果を比較します。

地域別に比較する

同じ広告とキーワードで構成され、異なる地域にターゲティングされている複数のキャンペーンがある場合、ある地域で検索広告 360 入札戦略をキャンペーンに適用し、別の地域では適用しないという方法があります。

たとえば、全米で自転車の車両とパーツを販売している企業があるとします。この企業がアメリカの各州で別々のキャンペーンを行っている場合は、次のような手順が可能になります。

ニューヨーク州、ニュージャージー州、ペンシルバニア州のキャンペーンを入札戦略に割り当てます。
コネチカット州、ロードアイランド州、マサチューセッツ州のキャンペーンは手動入札のままにします。
2 つのグループのキャンペーンの掲載結果を比較します。なお、2 つの地域のこれまでの掲載結果のペースが異なる場合は（たとえば、人口が多い地域の方が平均で 15% コンバージョン数が多いなど）、相違の比率を特定し、その比率を比較に適用する必要があります。

要件

正確な比較を行うには、次のすべての要件が満たされるまで待機してください。

検索広告 360 入札戦略を開始してから 6 週間、目標に大幅な変更を加えてから 4 週間待機します（開始後に変更を加えなかった場合は、開始から 6 週間後に比較を行えます。開始から 3 週間後に目標を変更した場合は、開始から 7 週間後に比較を行うことができます）。
コンバージョン履歴: 少なくとも 3 週間分のコンバージョンデータ。
コンバージョン数: 入札戦略の全体的なポートフォリオを得るには、1 週間に 20 回以上のコンバージョン数。
クリック数: 入札戦略に含まれるキャンペーンのクリック数が合計 10,000 以上、入札戦略に含まれないキャンペーンのクリック数が合計 10,000 以上。
掲載順位: 平均掲載順位が 2.0 以上のキャンペーンを比較するのが望ましいですが、
掲載結果を比較するときは掲載順位の制約はおすすめしません。
つまり、入札戦略の制約を使って強制的に平均掲載順位を 2.0 にするのではなく、キャンペーンで自然に平均掲載順位 2.0 以上を達成している場合に、より正確な比較が行えます。
ROI 目標: CPA、ERS、または ROAS の目標を持つ入札戦略の場合は、入札戦略に含まれるキャンペーンが目標の 10% 以内を達成していることを確認します。
制約: 入札戦略が最少単価や上限単価の制限、キャンペーン予算の制約を受けていないことを確認します。
入札戦略で掲載結果の低いキーワードのトラフィックを増やす設定が無効になっていることを確認します。

キャンペーンを比較する

比較の明確な評価基準を特定します。
たとえば、同じ CPA でのコンバージョン数などです。
エンジンアカウントに移動して、[キャンペーン] タブをクリックします。
コンバージョン数や収益を比較する場合は、入札戦略のコンバージョン数や収益をレポートする列を作成します。入札戦略の対象に応じて、下記を行います。
- Floodlight アクティビティ: ターゲティングするアクティビティを含む Floodlight アクティビティ列を作成します。
- Google アナリティクスの目標: ターゲティングする目標を含む Google アナリティクスアクティビティ列を作成します。
- 数式列: 追加の列を作成する必要はありません。（この列は後の手順でレポートに追加します）。
入札戦略でターゲティングするコンバージョンを含む Floodlight 列、Google アナリティクスアクティビティ列、または数式列を追加します。
タブのすぐ下に表示される [表示] メニューから、次のいずれかを選択します。
- 掲載結果: クリック数や掲載順位を目標とする入札戦略を比較する場合。
  加えて、掲載順位の目標を比較する場合は、[掲載順位] 列をレポートに追加します。
- アクション: CPA を目標とする入札戦略を比較する場合。
- 販売: ROAS または ERS の目標を持つ入札戦略を比較する場合。
ページの右上に表示される期間セレクタをクリックし、提案された要件に合うタイムラインを選択します。
フィルタを使用して、入札戦略に含まれるキャンペーンのみを表示します。たとえば、次のようなフィルタを適用します。
入札戦略 = ERS - 6%
比較に使用する指標を書き留めておきます。
たとえば、ERS、トランザクション数、収益額などをメモします。
フィルタをクリアします。次に、別のフィルタを作成して、その入札戦略によって管理されていない同様のキャンペーンを表示します。入札戦略で記録したのと同じ指標を書き留めて、結果を比較します。

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