検索広告 360 では、カスタム ディメンションを利用することで、カスタム Floodlight 変数を使って識別した特定のタイプのコンバージョンについてレポートできるようになります。カスタム ディメンションを設定すると、特定の CPA 目標を目指しつつ、識別した特定のコンバージョン数を最大化する上で最も効率的な入札単価を発見する検索広告 360 入札戦略を作成できます。
例: 入札戦略
保険の見積もりを生成するウェブページを対象として、Floodlight タグを使用して、生成された見積もりの数をトラッキングするとします。見積もりの数をトラッキングするだけでなく、見積もりを値で分類します。「高」は住宅と自動車の保険、「中」は自動車のみの保険、「低」はバイクの保険です。高、中、低の見積もりを対象に最適な入札単価を発見する入札戦略を設定する方法は、次のとおりです。
- カスタム Floodlight 変数を Floodlight タグに追加します。この追加変数が、各コンバージョンの「高」、「中」、「低」をレポートします。
- 各見積もりタイプをレポートするカスタム Floodlight 列を作成します。次のように列を作成します。
- c:"quote-high" - 「高」の見積もりの数をレポートします。
- c:"quote-medium" - 「中」の見積もりをレポートします。
- c:"quote-low" - 「低」の見積もりをレポートします。
- 保険見積もりに重み付けした値を割り当てる数式列を作成します。たとえば、次の数式を作成します。
(5×c:"quote-high")+(2×c:"quote-medium")+c:"quote-low" - この数式列を目標とし、$10 の CPA 目標を指定する入札戦略を作成します。
$10 の CPA を達成するため、入札戦略は、この数式を使用して、「高」の保険見積もりにマッピングされている「住宅と自動車の保険」といったキーワードに対して最も高い入札単価を設定します。また、「中」の保険見積もりにマッピングされている「自動車保険」などのキーワードに対しては、入札単価が引き下げられます。「バイク保険」などのキーワードは「低」の保険見積もりにマッピングされているため、最も低い入札単価が設定されます。
入札戦略で Floodlight ディメンションを設定する手順の概要
カスタム Floodlight ディメンションによって識別したコンバージョンの効率を最大化する手順の概要を以下に示します(詳細については、各手順のリンクをご覧ください)。
- 検索広告 360 内で、カスタム Floodlight ディメンションを設定します。
- 各カスタム ディメンションを対象として、ディメンションによって識別したコンバージョンをレポートする Floodlight アクティビティ列を作成します。
- 各カスタム ディメンションの値を重み付けする数式列を作成します。
- 重み付けを指定した数式列を使用する入札戦略を作成して適用します。
特定のディメンションで識別したコンバージョンをレポートする Floodlight アクティビティ列を作成する
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広告主に移動するか、それより下位の対象に移動します。いずれかのタブをクリックします。
たとえば、[キャンペーン] タブをクリックします。 -
掲載結果の概要グラフの上部にあるツールバーで、[列] ボタンをクリックします。
列選択ツールが表示されます。 -
[使用可能な項目] で、[▸カスタム コンバージョン] をクリックして、[Floodlight] をクリックします。
既存の Floodlight 列の一覧が表示されます。 -
[+ 新しい列] をクリックします。
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列に名前を付けます。
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[Floodlight アクティビティを選択] をクリックして、カスタム ディメンションをレポートするよう設定されている Floodlight アクティビティを 1 つ以上選択します。
カスタム ディメンションをレポートしない Floodlight アクティビティを誤って含めてしまったとしても、問題ありません。後でフィルタを設定して、そうしたアクティビティでレポートされるデータを列に表示させないようにすることができます。 -
選択した Floodlight アクティビティがレポートするコンバージョンのタイプに応じて、[指標] リストから、[アクション]、[トランザクション]、または [収益] を選択します。
他の指標は、入札戦略では使用できません。 -
[カスタム ディメンション フィルタ] で、[+ フィルタを追加] をクリックして、次のように設定します。
- プルダウン リストから、カスタム ディメンションを選択します。
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フィルタ条件リストで、「次を含む」または「次と等しい」条件を選択します。
「次と等しい」を選択すると、この列では、入力したいずれかの値とカスタム ディメンションが完全に一致するコンバージョンのみがカウントされます(照合の際に大文字と小文字は区別されません)。「次を含む」を選択すると、入力したすべての値またはいずれかの値とカスタム ディメンションが一致するコンバージョンがカウントされます。詳しくは、カスタム ディメンションを使って Floodlight 列をフィルタするをご覧ください。 -
一致対象の値を入力します。フィルタでは大文字と小文字は区別されません。
それぞれの値は「|」(縦棒)で区切ります。例:
東北|中部下の画像では、「Customer value」ディメンションで Floodlight タグが「Hi」または「hi」と指定されているアクションのみがこの列に表示されます。
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分割グループを設定すると、作成したフィルタのすぐ下に [+ フィルタを追加] リストが追加表示されます。[+ フィルタを追加] をクリックすると、グループにさらにフィルタを適用し、追加のカスタム ディメンションを含む列に絞り込むことができます。
作成したフィルタの下に [+ フィルタを追加] ボタンが表示されない場合は、分割グループの設定を完了していることをご確認ください。広告主が生成する Floodlight データの量に応じて、分割グループの設定後、1~2 日待ってから追加フィルタを作成してください。
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(省略可)[アトリビューション モデル] の横の下矢印 ▼ をクリックして、別のモデルをデータに適用します。
[クロス環境でのコンバージョン] チェックボックスは、カスタム ディメンションでは利用できません。 -
[保存] をクリックします。
検索広告 360 では、この列がレポートの表に自動的に追加されます。この列をレポートに表示させたくない場合は、レポートの表から列を削除できます。 - [適用] をクリックします。
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手順を繰り返して、他の変数をレポートする他の列を作成します。
使用中のカスタム列は編集できない
入札戦略やコンバージョン目標に、数式列や Floodlight アクティビティ列などのカスタム列を追加した場合、その列が使用されている間は、その列を編集、削除することはできません。カスタム列に変更を加える必要がある場合は、次の方法をご利用ください。
入札戦略
- 必要とする編集内容を含む新しいカスタム列を作成します。そして、レポート内でその新しい列を使用します。あるいは、古い列に代わって新しい列を使用するように入札戦略を編集します。
- カスタム列を削除したいが、すでに入札戦略を削除している場合は、次の手順を行います。
- 削除された入札戦略を見つけて、クリックします。
- 入札戦略を開いたら、[編集] をクリックして、設定に移動します。
- [ターゲット] をクリックします。
- コンバージョンの発生元や参照先の列を変更します。
コンバージョン目標
コンバージョン目標は編集できません。コンバージョン目標で別のカスタム列を使用する必要がある場合は、新しい目標を作成し、カスタム列をコンバージョンの発生元として選択します。これで、キャンペーンや入札戦略の最適化案でコンバージョン目標を使用できます。予算プランでは別のコンバージョン目標を選択することはできません。
カスタム ディメンションを含むカスタム列は、コンバージョン目標ではサポートされません。