作成直後のグラフには、レポート内のすべてのデータソースからの指標が表示されます。たとえば、グラフにクリック数指標を追加した場合は、レポートのデータソースとして指定したすべての広告主とエンジン アカウントから収集されたクリック数がグラフに表示されます。
特定のキャンペーンや端末、特定のマッチ タイプのキーワードの指標のみをグラフに表示したい場合は、グラフにフィルタを追加できます。これにより、フィルタに合致する項目のデータだけがグラフに表示されるようになります。
例
広告主とエンジン アカウントを対象としたキャンペーン-
事業内容にマッチした 3 つの広告主を対象とした検索マーケティングを作成するとしましょう。
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3 つの広告主とすべてのエンジン アカウントを横断して、アメリカとカナダで実施しているすべてのキャンペーンの収益と費用を比較するグラフが必要です。
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アメリカ内のキャンペーンの名前はすべて「US_」で始まっており、カナダ内のキャンペーンの名前はすべて「CA_」で始まっています。
グラフとフィルタを設定する手順は次のとおりです。
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3 つの広告主をすべて含むレポートを作成します。
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グラフを作成して、指標として [費用] と [収益] を指定します。
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[フィルタ] をクリックして、次のようにフィルタ条件を指定します。
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リストから [キャンペーン名] を選択します。
2 番目のリストが表示されます。 -
2 番目のリストで [が次から始まる:] を選択します。
テキスト ボックスが表示されます。 -
ボックスに「US_」と入力します。
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条件を追加するため、[+ OR] をクリックして、次のように選択します。
[キャンペーン名]、[が次から始まる:]、「CA_」OR 条件を追加すると、フィルタに合致するデータが増え、AND 条件を追加すると、フィルタに合致するデータが絞り込まれます。 -
[適用] をクリックします。
上記の手順により、名前が「US_」または「CA_」で始まるすべてのキャンペーンのデータがグラフとして表示されます。
上の例に修正を加え、指標を別のグラフとして表示してみましょう:
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広告主は 3 つすべて
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アメリカとカナダの両方
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ただし、「ブランド」というラベルを適用したキーワードだけを対象にする
グラフとフィルタを設定する手順は次のとおりです。
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上の例の手順に沿って進めます。ただし、[適用] をクリックする前に、次の設定を追加します。
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[+ AND] をクリックして、次のように選択します。
[ラベル名]、[が次をすべて含む:]、「ブランド」 -
[適用] をクリックします。
上記の手順により、名前が「US_」または「CA_」で始まり、ラベル「ブランド」が指定されているすべてのキャンペーンのデータがグラフとして表示されます。
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靴を宣伝するキーワードに「靴」というラベルを適用しており、サンダルを宣伝するキーワードに「サンダル」というラベルを適用しているとします。
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また、靴やサンダルの色を示すため、「色: 赤」、「色: 青」、「色: 緑」というラベルが適用されているとします。
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アメリカ内のキャンペーンの名前はすべて「US_」で始まっています。
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アメリカ内で実施している靴とサンダルの広告だけを対象に、色別にクリック数を表示するグラフを作成する必要があります。
グラフとフィルタを設定する手順は次のとおりです。
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3 つの広告主をすべて含むレポートを作成します。
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グラフを作成して、指標として [クリック数] を指定します。
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[フィルタ] で、次のように選択します。
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[ラベル]、[が次をすべて含む:]
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ラベルリストから「靴」と「サンダル」を選択します。
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[+ AND] をクリックして、次のように指定します。
[キャンペーン名]、[が次から始まる:]、「US_」 -
[適用] をクリックします。
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[+ セグメントを追加] をクリックし、次のように設定します。
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[ラベル] を選択します。
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[選択] をクリックして、ラベルとして「色: 赤」、「色: 青」、「色: 緑」を選択し、[適用] をクリックします。
米国での靴とサンダルの広告のクリック数のグラフが色別に表示されます。
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米国での靴とサンダルの表から作成したグラフには、クリック数が 5 回以下の広告が含まれています。掲載結果の高い広告に集中するために、こうしたデータを表から除外する必要があります。
- クリック数の多い靴とサンダルの広告と CPC のみを表示します。
- グラフをフィルタしてクリック数が 5 回を超える広告を表示します。
上記のデータを表示するために、次の手順でグラフを設定し、フィルタを編集します。
- グラフの右上にある [編集▼] をクリックし、[グラフを編集] をクリックします。
- [指標] セクションで [+ 指標を追加] をクリックします。
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[名前で検索] ボックスに「CPC」と入力し、一覧から [CPC] を選択します。
表のプレビューが更新されて CPC の列が表示されます。
- 表の先頭 100 行のみを表示し、CPC を昇順に並べ替えます。
- [セグメント] セクションで、[行の並べ替えと制限を行う] チェックボックスをオンにします。
- [並べ替え] の横の矢印をクリックして、[CPC] をクリックします。
- [順序] の横の矢印をクリックして、[昇順] をクリックします。
- [表示する行数] の横の矢印をクリックして、[100] をクリックします。
- クリック数が 5 回以下の広告をフィルタで除外します。
- [フィルタ] セクションで [フィルタを編集] をクリックします。
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[次の条件に一致することも必要] の下の [指標を選択▼] をクリックします。
- [名前で検索] ボックスに「CPC」と入力して、[CPC] を選択します。
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横のリストで [次の値より大きい] をクリックして、ボックスに「5」と入力します。
- [適用] をクリックします。
フィルタを作成する
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[フィルタ] で [+ フィルタを追加] をクリックします。
両方の種類のフィルタを使用することも、1 種類のフィルタのみを使用することもできます。つまり、キャンペーン名、マッチタイプ、デバイスなどの項目でのフィルタと指標でのフィルタの両方を行えるほか、項目の条件のみ、または指標の条件のみを指定することもできます。
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マッチタイプ、キャンペーン名、サイトリンクなどの条件を選択します。
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横のリストで、いずれか 1 つの演算子を選択します。
表示される演算子は、指定した条件によって異なります。[が次と等しい:]、[が次と等しくない:]、[がテキストを含む]、[が次のいずれかを含む:]、[が次から始まる:] などが表示されます。
たとえば、条件として [ラベル名]、演算子として [が次から始まる] を選択した場合は、表示するラベルの冒頭部分のテキストの入力が必要となります。一方、演算子として [が次のいずれかを含む:] を選択した場合は、既存のラベルのリストの中から選択できます。使用するラベルのチェックボックスをオンにして [適用] をクリックします。
条件として [エンジンのタイプ] を選択した場合は、常に [が次と等しい:] を使用する必要があります。
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最後のボックスで、評価する値を選択または入力します。
演算子として [が次と等しい:] または [が次と等しくない:] を選択した場合は、事前に定義されたリストから値を選択できます。該当するチェックボックスをオンにして [適用] をクリックします。
それ以外の場合は、必要な値を入力します。
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次のいずれかの操作を行います。
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対象とする指標を増やすには、[+ OR] をクリックして、条件を追加します。
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別のルールを追加してフィルタを厳格化するには、[+ AND] をクリックします。
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フィルタリングのルールを削除するには、そのルールの最後にある [X] をクリックします。
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指標の条件を選択します。
- [指標を選択] から指標を 1 つ選択します。
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横のリストで、次のいずれか 1 つの演算子を選択し、必要な値を指定します。
- 次の値に等しい
- 次の値に等しくない
- 次の値より小さい
- 次の値より大きい
- 次の値以下
- 次の値以上
- 最後のボックスで、値を指定します。
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次のいずれかの操作を行います。
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別の指標を追加してフィルタリングをさらに制限するには [+AND] ボタンをクリックします。
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フィルタリングの指標を削除するには、そのルールの最後にある [X] をクリックします。
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[適用] をクリックしてフィルタを使用します。
キャンペーン階層に適用したラベルで絞り込みや分割を行う場合、ダウンロードするレポートとウェブで表示する詳細レポートには、ショッピング キャンペーンの指標とインプレッション シェアの指標が含まれます。
フィルタを編集する
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グラフの作成またはグラフの編集を開始します。
作成済みのフィルタがある場合は、フィルタの横に作成したルールが表示されます。 -
[フィルタを編集] をクリックします。
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フィルタを更新して、[適用] をクリックします。
フィルタを削除する
個別のルールやフィルタ全体を削除した場合、削除されたルールを復元することはできません。同じルールが必要な場合は作成し直す必要があります。