検索広告 360 がプロパティで使用している値です。プロパティに対して具体的に設定した値か、値を設定していない場合は、検索広告 360 の階層の上位から継承される値です。
検索広告 360 では、上限 CPC は、単価調整可能な項目に対して明示的に設定することも、広告グループから継承することもできます。同様に、最小単価と上限単価は、単価調整可能な項目に対して明示的に設定したり、入札戦略から継承したりできます。検索広告 360 では常に、指定されている場合は単価調整可能な項目の設定を使用し、代替として広告グループや入札戦略の設定を使用します。検索広告 360 がこれらのプロパティで使用している値は「有効な設定」と呼ばれます。
たとえば、広告グループで上限 CPC を 2.00 に設定している場合は、次のようになります。
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この広告グループ内のキーワードで独自の上限 CPC を 3.00 に設定している場合、キーワードの有効な設定(つまり、検索広告 360 がエンジンに入稿する設定)は 3.00 になります。
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同じ広告グループ内の別のキーワードで独自の上限 CPC を指定していない場合、そのキーワードの有効な設定(つまり、検索広告 360 がエンジンに入稿する設定)は 2.00 になります。
有効な設定と自動化ルール
自動化ルールはユーザーが明示的に設定した設定に対してのみ機能します。たとえば、キーワードの入札単価を 10% ずつ引き上げるルールを作成し、キーワードが広告グループから上限 CPC を継承している場合、検索広告 360 ではキーワードの上限 CPC の設定を変更することはありません。
管理画面内の有効な列
検索広告 360 管理画面では、[上限 CPC]、[最小単価]、[上限単価] の各列に有効な値が表示されます。つまり、これらの列には、単価調整可能な項目に対して明示的に設定された値か、広告グループまたは入札戦略から継承している値が表示されます。
一括送信シート内の有効な列
編集可能な一括送信シートで単価調整可能な項目をダウンロードすると、次の設定のそれぞれに 2 つの列が表示されます。
上限 CPC:
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キーワードの上限 CPC
: この列を使用して、キーワードの上限 CPC を明示的に設定し、広告グループの設定を上書きします。キーワードが現在、広告グループから上限 CPC を継承している場合は、[(継承)
] という値が表示されます。 -
キーワードの有効上限 CPC
: この列は読み取り専用であるため、編集しても無視されます。
最小単価:
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最小単価
: この列を使用して単価調整可能な項目の最小入札単価を明示的に設定し、入札戦略の設定を上書きします。単価調整可能な項目が現在、入札戦略から継承している場合は、[(継承)
] という値が表示されます。 -
有効最小単価
: 有効な最小単価を表示します。この列は読み取り専用であるため、編集しても無視されます。
上限単価:
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上限単価
: この列を使用すると、単価調整可能な項目の上限単価を明示的に設定して、入札戦略の設定をオーバーライドできます。単価調整可能な項目が現在、入札戦略から継承している場合は、[(継承)
] という値が表示されます。 -
有効上限単価
: 有効な上限単価を表示します。この列は読み取り専用であるため、編集しても無視されます。
一括送信シートを編集してアップロードする場合、有効値の列([Effective keyword max CPC] など)に変更を加えていたとしても無視されます。
誤って有効値の列を編集してしまった場合でも、検索広告 360 内で検証エラーは表示されません。