詳細な通話データの転送を有効にすると、電話広告(電話番号アセット、電話専用広告、住所アセットの電話番号)由来の通話に関する追加のアトリビューション データをリアルタイムに得ることができます。また、通話を促したキーワードやクリエイティブにその通話を関連付けることもできます。
メリット
- 電話専用広告を由来とする 15 秒以上の通話に対して一意のクリック ID が付与されるため、通話クリック数のより正確なオフライン コンバージョン レポートが可能になります。
- 通話につながった広告グループやキャンペーンなどの追加のリアルタイム データに基づいて、見込み顧客の評価やルーティングを的確に行うことができます。
- 使いやすく、有効化や管理も簡単です。
はじめに
詳細な通話データの転送を有効にする前に、通話レポートがアカウント単位で有効になっていることを確認します。
詳細な通話データの転送を使用するには、サポートされている第三者の通話分析・トラッキング会社と提携する必要があります。次の通話分析プロバイダは、詳細な通話データの転送の統合に対応しています。
詳細な通話データを転送する仕組み
詳細な通話データの転送では、電話の着信時にその通話に関する詳しい情報が提供されます。詳細な通話データの転送を有効にしている広告では、以下のようにデータが転送されます。
- ユーザーがお客様の広告をタップして電話をかけます。この場合、広告をクリックしてお客様のサイトにアクセスした場合と同じクリック単価が発生します。
- ユーザーの電話は Google 広告専用転送電話番号を経由するため、通話に関するデータの収集が可能になります。
- Google はお客様のビジネスを呼び出し、ユーザーからの着信を接続します。着信した電話から通常取得できる発信者番号に加えて、キャンペーン、広告グループ、クリック ID といった追加情報が通話の SIP ヘッダーに表示されます。
- このヘッダー情報を使って、リアルタイムで見込み顧客の評価を行い、効果的な転送フローによって通話を最適なエージェントや部門に転送できます。また、通話に割り当てられた GCLID に基づいて、コンバージョン データを Google と共有し、オフライン コンバージョンのインポートを活用してキャンペーンを最適化することもできます。
電話専用広告のフローにおける通話分析プロバイダの役割
詳細な通話データの転送を有効にして、サポートされている通話分析プロバイダを利用すると、プロバイダから提供された番号を使用する電話専用広告の通話はプロバイダに転送されます。
通話分析プロバイダを利用する場合は、通話分析プロバイダから提供された電話番号を電話専用広告に直接掲載します。ユーザーがプロバイダ提供の番号に発信すると、プロバイダがその電話を受信します。プロバイダはクリック単位のアトリビューション データを取得し、お客様の通話転送設定に基づいてお客様に電話を転送します。通話分析プロバイダが Google 広告との連携に対応している場合は、コンバージョン データが Google と共有されるので、オフライン コンバージョンのインポートを活用してキャンペーンを最適化することができます。
お客様のデータは、お客様に動的な追跡番号を提供した通話分析プロバイダとのみ共有されます。詳細な通話データの転送が有効になるのは、追跡番号を使用する広告の通話に対してのみです。たとえば、ある電話専用広告に通話分析プロバイダ以外の番号を掲載し、別の電話専用広告に通話分析プロバイダの番号を掲載した場合、詳細な通話データの転送は通話分析プロバイダの番号を掲載した広告でのみ有効になります。
つまり、通話分析プロバイダはアカウントへのすべての通話に関する情報を取得するわけではなく、そのプロバイダの番号を掲載した広告の通話に関する情報のみを取得します。
詳細な通話データの転送を有効にする手順
- Google 広告アカウントで管理アイコン をクリックします。
- [アカウント設定] をクリックします。
- [通話レポート] プルダウン メニューをクリックします。
注: 詳細な通話データの転送を有効にするには、アカウント単位の通話レポートが必要です。アカウント単位の通話レポートを無効にすると、詳細な通話データの転送も無効になります。ただし、アカウント単位の通話レポートが有効な場合は、詳細な通話データの転送をオン / オフのいずれにも設定できます。
- [通話に関するリアルタイム情報を送信する] で [オン] を選択します。
- プルダウン メニューから、お客様のプロバイダを選択します。
- [保存] をクリックします。
注: 次のステップに進む前に、詳細な通話データの転送に関連する承認と責任について確認するメッセージが表示されます。詳細な通話データの転送を有効にするには、確認を行う必要があります。