Google は、クリック トラッカー認定の申請の受け付け期間を、1 年のうち 1 四半期に限定します。クリック トラッカー サービス プロバイダからの申請は、その四半期中のみ Google チームによって処理されます。
具体的なスケジュールは以下のとおりです。
- 2023 年については、引き続き 12 月 1 日まで新規の申請を受け付けます。その翌日から年末までに提出された申請は処理されません。
- 2024 年以降は、毎年 7 月 1 日から 9 月 30 日までの第 3 四半期内に申請を受け付けます。
Google の透明性の高いクリック トラッカー認定プログラムでは、クリック トラッカーの透明性を確保することで、クリック トラッカーの不正使用からユーザーを保護しています。以下のガイドラインを考慮して、透明性を確保するためのリダイレクト要件に準拠してください。
クリック トラッキングのガイドライン
表示できるクエリ パラメータを指定する
クリック トラッキング URL には、リダイレクト チェーンの直接のネクストホップを示すクエリ パラメータを表示する必要があります。バックエンドで設定した他のリダイレクト ターゲットではなく、このパラメータを使用する必要があります。このパラメータ値には URL エンコード形式を使用できます。クリック トラッキング プロバイダは、Google と連携して適切な透明性パラメータを特定し、これらのパラメータを更新する際は事前に Google に通知することをおすすめします。
例
トラッキング URL: https://tracker.com/?redirection_url=https://example.org/
必要な場合は 2 つ目のパラメータを使用して、そちらを尊重するようサーバーに指示できます。動作の一貫性を保つため、2 つ目のパラメータは透明性パラメータの前に指定する必要があります。
例
トラッキング URL: https://tracker.com/?force_transparent=true&redirection_url=https://example.org/
すべての想定 URL パスに透明性があることを確認する
透明性パラメータは、Google 広告の URL で使用されるすべてのパスで機能する必要があります。透明性パラメータが要件どおりに機能しないパスを使用すると、認定ステータスが取り消されます。
例
✅ https://tracker.com/click?redirection_url=https://example.org/(パラメータ値にリダイレクト)
❌ https://tracker.com/non_transparent_click?redirection_url=https://example.org/(パラメータ値にリダイレクトしない)
追加の検証を行う
クリック トラッキング サービスでは、予期しないリダイレクト先をブロックし、リダイレクトの悪用を抑制するために、サーバー側で追加の検証を行うことができます。
指定していない中間クリック トラッキング ドメインを使用しない
ネクストホップ リダイレクトは、指定していない中間クリック トラッキング ドメインまたはサブドメインを通過してはなりません。ただし、自社で所有および運営しているドメインは例外とします。
- 移行やユーザー獲得の場合など、ユーザーを内部システムにリダイレクトするために中間ホップが必要な場合は、クリック トラッキング プロバイダがネクストホップ ドメインを所有、管理している必要があります。ネクストホップ ドメインで、リダイレクトの性質を変えてはなりません。また、クリック トラッカーのユーザー(広告主)がネクストホップ ドメインを制御できるようにしてはなりません。
- 同じドメイン内でプロトコルを http から https に変更することは許可されています。
パラメータ内に他のクリック トラッカーをネストすることもできますが、ネストしたトラッカーもそれぞれ、独自のアプリケーションについて責任を持つベンダーで認定されている必要があります。正しく機能するように、ネストされた値をエンコードすることをおすすめします。
部分的な変更を追加する
クリック トラッキング サービスでは、リダイレクト URL で外部パラメータ以外のパラメータを追加するか、マクロを展開することで、リダイレクト ターゲットを部分的に変更できます。ただし、追加するパラメータはクリック トラッキング サービスに固有のパラメータであり、ネストされたクリック トラッキング URL のリダイレクト ターゲットを変更しないことが条件です。
例
トラッキング URL: https://tracker.com/?redirection_url=https://example.org/
実際のリダイレクト ターゲット:
✅ https://example.org/click_id=12345 (click_id が tracker.com のすべての顧客に追加される標準のパラメータである場合)
❌ https://example.org/redirection_target=https://another.com/(実際には redirect_target が example.org の透明性パラメータである場合)
サブドメインを設定する
クリック トラッキングを目的として、メインドメインのサブドメインを使用するよう設定できます。選択したクリック トラッキング サービス プロバイダに、これらのサブドメインをマッピングすることが可能です。クリック トラッキングをランディング ページに直接設定することもできます(ピクセルを使用するなど)。これらのユースケースは許可されており、これらのガイドラインの影響を受けません。
認定済みドメインを参照する CNAME レコードがある広告主のサブドメインは、広告の最終ページ URL で宣言されたドメインにサブドメインが関連付けられている限り、独自に認定されている必要はありません。
例
最終ページ URL: https://example.org
トラッキング URL:
✅ https://tracker.example.org/?url=https://example.org/
❌ https://exampletracker.com/?url=https://example.org/
例
最終ページ URL: https://example.org
トラッキング URL: https://example.tracker.com/?redirection_url=https://example.org/
- クリック トラッキング サービス プロバイダとしての認定を受ける資格があるかどうかを確認するには、Google の透明性の高いクリック トラッカー認定リクエスト フォームにご記入ください。
- Google 認定のクリック トラッカーの一覧をご確認ください。
Google では、認定要件に準拠しているかどうかについて、認定クリック トラッカー プロバイダのリストを継続的に監視しています。要件に準拠しない場合は、認定が取り消され、認定クリック トラッカーのリストから削除されることがあります。認定要件を満たさなくなったクリック トラッカーを使用している広告は不承認となります。
対象範囲外
現在、次のユースケースには認定は必要ありません。
- ディスプレイ&ビデオ 360
- ショッピング広告 / ホテル広告
- YouTube 純広告キャンペーン