コンバージョン値のルールを活用することにより、ビジネス内容に応じたコンバージョンの価値(コンバージョン値)をより正確にデータに反映するとともに、ユーザーの所在地、デバイス、オーディエンスに応じてコンバージョンの価値を調整し、オークション時にリアルタイムで入札内容に加味できます。
コンバージョン値のルールのセットアップを終えた後は、必要に応じてルールを確認し、変更を加えることができます。また、既存のキャンペーン レポートで、コンバージョン値のルールのデータを参照可能です。詳しくは、コンバージョン値のルールに関する記事をご確認ください。
コンバージョン値のルールを参照する
作成したコンバージョン値のルールについて詳しい情報を確認したい場合は、[価値のルール] ページでルールを参照します。手順は次のとおりです。
- Google 広告アカウントにログインします。
- 右上にあるツールアイコン をクリックします。[測定] の下の [コンバージョン] を選択します。
- 左側のパネルの [価値のルール] をクリックします。コンバージョン値のレポートに、作成したコンバージョン値のルールが表示されます。
この画面から、ルールの変更、削除、および新規作成が可能です。詳しくは、コンバージョン値のルールのセットアップに関する記事をご確認ください。コンバージョン値のルールについての一般的なデータは、コンバージョンやキャンペーンに関する既存レポートで確認できます。
コンバージョン値のルールのレポートデータについて
コンバージョン値のルールは、コンバージョン値を調整できる機能です。調整の内容は、コンバージョン値のデータを含む既存のレポート(例: キャンペーンのレポート)で確認できます。
コンバージョン値のルールは、最適化にもレポートデータにも反映されます。入札の時点で算出された調整後の値が、レポートでも使用されます。コンバージョン値のルールは、検索キャンペーン、ショッピング キャンペーン、およびディスプレイ キャンペーンで使用可能です。
ルールによる価値(コンバージョン値)の調整は、キャンペーンの種類を問わず(たとえば入札方法が個別単価設定や目標コンバージョン単価でも、コンバージョン値の最大化でも)適用されます。ただし、調整後の値を基準とした自動最適化が行われるのは、目標広告費用対効果やコンバージョン値の最大化(サポートされている場合)といった、価値ベースの入札戦略のみです。
コンバージョン値のルールに関する詳しいデータを確認するには、レポートの「分類」機能を使用します。
コンバージョン値のルールに関するデータの分類表示
- Google 広告アカウントにログインします。
- ページメニューで [キャンペーン] をクリックします。
- 分類アイコン をクリックし、[コンバージョン]、[値のルールで調整] の順に選択します。
- 次のいずれかの分類方法を選択します。
- 元の値(ルール適用あり): コンバージョン値のルールが適用されたコンバージョンの、ルール適用前の価値の合計
- 元の値(ルール適用なし): コンバージョン値のルールが適用されなかったコンバージョンの価値の合計
- オーディエンス、地域、デバイス、条件なし: コンバージョン値のルールの適用で生じた調整額(差額)の合計
「元の値(ルール適用あり)」と「元の値(ルール適用なし)」と各種ルールによる調整額(「オーディエンス」「地域」「デバイス」「条件なし」)をすべて合計したものが、発生した価値(コンバージョン値)の総計になります。「元の値(ルール適用あり)」と「元の値(ルール適用なし)」だけを合計すると、ルールによる調整を加える前のコンバージョン値の総計が得られます。
例:
東京都で計 5,000 円、神奈川県で計 10,000 円の店舗売り上げがあったとします。東京都の顧客によるコンバージョンには 2 倍の価値を設定してコンバージョン値のルールを適用しているため、コンバージョン値の総計は 20,000 円になっています(5,000 円×2 + 10,000 円)。
- 「元の値(ルール適用あり)」: 東京都の顧客による売り上げ 5,000 円
- 「元の値(ルール適用なし)」: 神奈川県の顧客による売り上げ 10,000 円
- 「地域」による調整額: 5,000 円(ルールに該当する東京都の顧客について、指定の倍率により上乗せされた価値)
統計情報表にコンバージョン値のルールの列を追加することも可能です。これらの列は、「すべての値の調整」および「値の調整」と呼ばれます。コンバージョン値のルールに基づくレポートデータの調整は、コンバージョン列に含めるよう設定したコンバージョンだけでなく、すべてのコンバージョンに適用されます。
「来店」と「店舗での販売」に関するコンバージョン値のルールのレポート
「来店」または「店舗での販売」にコンバージョン値のルールを使用する場合、「来店」または「店舗での販売」の合計値(ルール適用なし)だけに関するレポートを作成するなら、入札にのみ価値のルールを使用することをおすすめします。現在、統計情報表内のすべてのコンバージョン列では、値のルールによる調整が適用されたコンバージョン値がレポートされます。ただし、統計情報の表の列を分割して、ルールを適用せずにコンバージョン値を手動で計算することが可能です。これを行うには、[コンバージョン] > [値の調整] のセグメントを追加し、事前定義されたカスタム列「来店値」または「店舗販売の値」と相互参照します。ここには、来店または店舗での販売の [元の値(ルール適用あり)] の値が表示されます。この値は、値の調整が行われる前の値です。