[GA4] Set up audiences

[GA4] Google アナリティクスのオーディエンスの概要

オーディエンスとは、同じ属性を持つユーザーのグループです。ご利用の広告サービス(Google 広告など)とオーディエンスを共有すると、特定のユーザー グループを対象としたマーケティングが可能になります。

オーディエンスとは

Google アナリティクスのオーディエンスとは、サイトやアプリにアクセスしたユーザーのうち、類似の行動データを生成したユーザー、または共通のユーザー属性もしくはその他の記述的なデータを持つユーザー(例: 同じ年齢層のユーザー、同じ性別のユーザー、同じキャンペーンで獲得したユーザー)のグループです。

たとえば、なんらかの購入を行ったすべてのユーザー(purchase event_count > 0)で構成されるオーディエンスを作成できます。

このオーディエンスの規模が広告キャンペーンの実際の用途には大きすぎる場合は、より具体的な行動とユーザー属性が共通する小規模なユーザー グループを指定できます。次に例を示します。

  • 1~5 個の商品アイテムを購入した、神奈川県在住のユーザー
  • 過去 7 日間に 1~5 個の商品アイテムを購入した、神奈川県横浜市在住のユーザー
  • 過去 7 日間に 1~5 個の商品アイテムを購入し、購入金額が 10,000 円を超える、横浜市在住のユーザー

オーディエンスは収集した任意のデータに基づいて作成でき、必要に応じて幅広く、または細かく定義できます。たとえば、「サングラスを購入したすべてのユーザー」のように幅広く定義することも、「青色のミラーレンズが付いた黒色のラップアラウンド型サングラスを購入したすべてのユーザー」のように細かく定義することも可能です。

サイトまたはアプリにアクセスしたユーザーの行動や記述的なデータがオーディエンスの条件に一致すると、そのユーザーはオーディエンスに追加されます。オーディエンスにユーザーが追加されるペースは、サイトまたはアプリにアクセスしたユーザーの行動や記述的なデータがオーディエンスの定義に一致する頻度によって決まります。幅広く定義されたオーディエンス(条件が少ない)には、細かく定義されたオーディエンス(条件が多い)よりも短期間でユーザーが追加されていきます。

アナリティクスでは、最長 30 日分のデータを基にオーディエンスがバックフィルされます(当該データが利用可能な場合)。過去 30 日間にオーディエンスの定義に当てはまるユーザーがすでにいる場合、オーディエンスにそのユーザーがすぐに追加されます。

オーディエンスでできること

オーディエンスは、レポートと広告キャンペーンで使用できます。

レポートの作成

オーディエンスの作成のみを行った場合は、アナリティクスでそのオーディエンスに関するレポートを開くと、そのオーディエンスからサイトまたはアプリにアクセスしたユーザーの数、それらのユーザーによって生成されたコンバージョンとエンゲージメント セッションの数、コンテンツ利用時のユーザーの環境を確認できます。

レポートでは、オーディエンスを比較の基準として使用できます。ディメンションに「オーディエンス名」、ディメンション値には特定のオーディエンスを選択したら、同じデータのコンテキストでオーディエンスを比較できます。たとえば、「川崎市在住のオーディエンスは、横浜市在住のオーディエンスよりも多くのサングラスを購入したか」、「高額なサングラスをより多く購入したのは誰か」などがわかります。

データ探索モジュールで「オーディエンス名」ディメンションと「前回のオーディエンス名」ディメンションを使用すると、どの方法が特定のオーディエンスの獲得により効果的だったか、どのオーディエンスが獲得後も継続してコンテンツを利用したか、それらのユーザーがどのようにコンテンツにアクセスし、想定される特定の目標到達プロセスをたどったかを詳しく調べることができます。

広告

アナリティクスのプロパティを Google の広告サービス(Google 広告、ディスプレイ&ビデオ 360、検索広告 360 など)にリンクしている場合、アナリティクスのオーディエンスがそれらのサービスと共有されます。

ユーザーが in_app_purchase または purchase イベントをトリガーすると「購入者」オーディエンスがデフォルトで作成され、リンク済みの広告サービスと共有されます。

アナリティクスと広告サービスの間でリンクを設定し、[パーソナライズド広告を有効化] を選択すると、それらの広告サービスでオーディエンスを使用して、ユーザーの特定のオンライン行動に基づいて広告を表示できます(例: ユーザーがサイトで閲覧したものの購入に至っていない商品に関するリマーケティング広告)。

Google の広告サービスでオーディエンスを使用可能な場合、オーディエンスを使って広告の表示対象ユーザーを指定できます。たとえば、オーディエンスが「サングラスを購入したすべてのユーザー」である場合、そのオーディエンスのいずれかのユーザーが広告の掲載先サイトまたはアプリを開くと、広告が自動的に入札に参加してそのユーザーに表示されます。これにより、広告に反応する可能性が特に高いユーザーに広告費用を投入できます。

ユニバーサル アナリティクスと Google アナリティクス 4 のオーディエンスの違い

ユニバーサル アナリティクスと Google アナリティクス 4 とで、まったく同じデータが収集されるわけではありません。一部のディメンション(「国」、「都市」、「年齢」、「性別」など)はどちらのバージョンでも同じですが、参照元やメディアなどのその他のディメンションについては異なるデータが収集されます。たとえば、ユニバーサル アナリティクスで utm_source パラメータを使用してデータを収集すると、「参照元」ディメンションの値が得られます。一方、Google アナリティクス 4 で utm_source パラメータを使用すると、「参照元」、「ユーザーの最初の参照元」、「セッション参照元」の各ディメンションの値が得られます。ユニバーサル アナリティクスには「ユーザーあたりのセッション数」というユーザー指標がありますが、Google アナリティクス 4 にはありません。

オーディエンスの定義に使用するデータの多くはユニバーサル アナリティクスと Google アナリティクス 4 で異なるため、ユニバーサル アナリティクスのオーディエンスを Google アナリティクス 4 に移行する作業は、現時点では手動で実施します。具体的には、ユニバーサル アナリティクスのオーディエンスの定義を確認し、Google アナリティクス 4 で最も一致するデータを使用してオーディエンスを再作成します。

わずかなデータの違いを除き、オーディエンスの作成方法はどちらのバージョンでも基本的に同じです。「サングラスを購入したユーザーを含める」や「サングラスをカートに追加したものの購入には至らなかったユーザー」など、データに基づく条件を使用してオーディエンスを作成します。

大きく異なる点として、Google アナリティクス 4 には予測オーディエンスが含まれますが、ユニバーサル アナリティクスには含まれません。予測オーディエンスの詳細については、次のセクションをご覧ください。

予測オーディエンス

予測オーディエンスには、予測指標に基づく条件が 1 つ以上含まれています。アナリティクスでは、お客様が収集したデータをモデル化して(必要最小限のデータが収集されている場合)特定の行動を取るユーザーを予測することで、予測指標を生成します。予測モデルによってデータが評価され、購入する可能性が高いユーザー、離脱する(サイトまたはアプリの利用をやめる)可能性が高いユーザー、ユーザーが生み出す収益の額などが予測されます。

予測オーディエンスは、マーケティング予算を投入すべき対象を決める際に便利です。たとえば、以前に購入したことのあるユーザーと、今後 7 日間に購入する可能性が高いユーザーのどちらに予算を充てるべきかを特定できます。

アナリティクスでプロパティの予測指標が生成されている場合、その指標を使って独自のオーディエンスを作成できます(例: 「横浜市在住のユーザーと、今後 7 日間に購入する可能性が高いユーザーを含める」)。

さらにアナリティクスでは、生成された予測指標を使って、「7 日以内に購入する可能性が高い既存顧客」、「28 日以内に利用額上位になると予測されるユーザー」などの予測オーディエンスが生成されます。これらの予測オーディエンスはそのまま使用するか、独自のカスタム オーディエンスのベースとして使用できます。

詳しくは、予測指標予測オーディエンスに関する記事をそれぞれご覧ください。

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