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ディスプレイ&ビデオ 360 のレポート統合が完了すると、リンクされたアナリティクス 360 プロパティのすべてのビューの [集客] > [Google マーケティング プラットフォーム] に、新しい [ディスプレイ&ビデオ 360] レポートが表示されます。さらに次の機能も利用できます。
- [参照元 / メディア] レポートに新しい行が追加され、ディスプレイ&ビデオ 360 アクティビティを確認できます。
- ディスプレイ&ビデオ 360 ディメンションに基づいてセグメントを作成できます。
キャンペーン マネージャー 360 の統合もご利用の場合は、[集客] > [Google マーケティング プラットフォーム] > [ディスプレイ&ビデオ 360] の各レポートの [エクスプローラ] タブにある [Floodlight] 指標グループに、Floodlight コンバージョン データが表示されます。
注: Google マーケティング プラットフォームの広告サービスとアナリティクスの統合における通貨の換算
アナリティクスのビューでディスプレイ&ビデオ 360 や検索広告 360 のアカウントとは異なる通貨を使用している場合、アナリティクスではディスプレイ&ビデオ 360 や検索広告 360 の費用データが自動的にアナリティクスの通貨に換算されます。為替レートは、レポート期間の中間時点のレートが使用されます。たとえば、レポート期間として 1 月 5~19 日を選択した場合は、1 月 12 日の為替レートが使用されます。
ディスプレイ&ビデオ 360 の費用データは、アナリティクス指標の DV360 費用、DV360 拡張 CPC、DV360 有効 CPM、DV360 有効 CPA、DV360 の広告費用対効果で使用されます。
検索広告 360 の費用データは、アナリティクス指標の SA360 の費用、SA360 CPC、SA360 の収益単価、SA360 の広告費用対効果で使用されます。
この記事の内容:
ディスプレイ&ビデオ 360 のレポート
この統合により、[集客] > [Google マーケティング プラットフォーム] > [ディスプレイ&ビデオ 360] で次の新しいレポートを利用できるようになります。
- 広告主: ディスプレイ&ビデオ 360 アカウントの各広告主についてのアナリティクス指標を確認できます。
- 広告掲載オーダー: ディスプレイ&ビデオ 360 アカウントの各広告掲載オーダーについてのアナリティクス指標を確認できます。
- 広告申込情報: ディスプレイ&ビデオ 360 アカウントの各広告申込情報についてのアナリティクス指標を確認できます。
- クリエイティブ: ディスプレイ&ビデオ 360 アカウントの各クリエイティブについてのアナリティクス指標を確認できます。[クリエイティブ] はキャンペーン マネージャー 360 の [プレースメント] に対応し、ディスプレイ&ビデオ 360 広告申込情報のタグとして実際に割り当てられています。広告申込情報には複数のクリエイティブが割り当てられ、1 つのクリエイティブは複数の広告申込情報にマッピングされている場合があります。
- サイト: ディスプレイ&ビデオ 360 広告が表示されるサイト運営者の各サイトについてのアナリティクス指標を確認できます。
- 取引: ディスプレイ&ビデオ 360 インプレッションの発生元となった各広告取引についてのアナリティクス指標を確認できます。
クリックスルー セッションとビュースルー セッション
ディスプレイ&ビデオ 360 のレポートには、ディスプレイ&ビデオ 360 キャンペーンに起因するクリックスルー セッションとビュースルー セッションのアナリティクス指標([セッション] や [直帰率] など)が表示されます。ユーザーがサイトにアクセスする前のいずれかの時点でディスプレイ&ビデオ 360 広告をクリックした場合は、そのセッションを「クリックスルー セッション」と呼び、サイトにアクセスする前にディスプレイ&ビデオ 360 広告を見た場合は、そのセッションを「ビュースルー セッション」と呼びます。
別のアトリビューション モデル
ディスプレイ&ビデオ 360 のレポートでは、CM360 モデル(キャンペーン マネージャー 360 モデル)と呼ばれるアトリビューション モデルが使用されます。他のほとんどのアナリティクス レポート([参照元 / メディア] レポートなど)では、別のアトリビューション モデルが使用されます。このモデルは、Google マーケティング プラットフォーム広告サービスの統合レポートとディメンションで GA モデルと呼ばれています。
CM360 モデル
CM360 モデルでは、ディスプレイ&ビデオ 360 のみを考慮し、サイトにトラフィックを誘導した他のすべてのチャネルを無視することで、アナリティクスのセッションをキャンペーンに関連付けます。つまり、ユーザーがサイトを訪問する前に、ルックバック ウィンドウ内の任意の時点でディスプレイ&ビデオ 360 広告を見たり(ビュースルー)、クリックしたり(クリックスルー)した場合、アナリティクス セッションはディスプレイ&ビデオ 360 キャンペーンにマッピングされます。
例
ユーザーがディスプレイ&ビデオ 360 広告を見た後、検索広告をクリックしてサイトにアクセスした場合、ディスプレイ&ビデオ 360 レポートでは、このセッションがディスプレイ&ビデオ 360 キャンペーンに起因するビュースルー セッションとみなされます。ただし、他のすべてのアナリティクス レポート([参照元 / メディア] など)では、検索広告のクリックがこのセッションに貢献したとみなされます。
ユーザーがディスプレイ&ビデオ 360 広告をクリックしてサイトにアクセスした場合でも、ディスプレイ&ビデオ 360 レポートでは、このセッションがディスプレイ&ビデオ 360 キャンペーンに起因するクリックスルーとみなされます。その翌日、同じユーザーがオーガニック検索結果をクリックしてお客様のサイトを訪問した場合、この新しいセッションも、ディスプレイ&ビデオ 360 レポートでディスプレイ&ビデオ 360 キャンペーンに起因するクリックスルーとみなされます。
GA モデル(最後の間接クリック)
他のほとんどのアナリティクス レポートでは、最後の間接クリックモデルに基づいて、各セッションの [参照元 / メディア] が判断されます。このモデルでは、リピート訪問者によるノーリファラーの訪問は無視され、直前のセッションが発生したキャンペーン(ある場合)が貢献したとみなされます。
例
ユーザーがディスプレイ&ビデオ 360 広告をクリックしてサイトにアクセスした場合、セッションの [参照元 / メディア] は「dbm / cpm」になります。
ただし、その翌日に、同じユーザーがオーガニック検索結果をクリックしてお客様のサイトを訪問した場合、GA モデルでは、新しいセッションの参照元 / メディアが [google / organic] になります。
[クリック数] 指標グループ
ディスプレイ&ビデオ 360 のレポートにある [エクスプローラ] タブで、指標グループを [クリック数] に変更すると、[DV360 インプレッション数]、[DV360 クリック数]、[DV360 コンバージョン数] などの指標が表示されます。これらの指標はディスプレイ&ビデオ 360 から直接取得されるため、ディスプレイ&ビデオ 360 のレポートと完全に一致します。
設定時に費用データの共有を有効にしている場合は、[エクスプローラ] > [クリック数] タブに、[DV360 費用] と関連する計算指標([DV360 eCPC]、[DV360 有効 CPM]、[DV360 eCPA])も表示されます。
[DV360 費用] は、総計費用データ(ディスプレイ&ビデオ 360 の「収益」)です。費用データのインポートを選択すると、総計費用のみがアナリティクスと共有されます。この総計費用の内訳をアナリティクス アカウントで確認することはできません。
[DV360 の広告費用対効果] 指標は、アナリティクスの収益に基づいて計算され、アナリティクスのトラッキング コードで測定されます。これは Floodlight 収益ではありません。
[集客] > [すべてのトラフィック] > [参照元 / メディア] レポート
ディスプレイ&ビデオ 360 のレポート統合では、GA モデルでディスプレイ&ビデオ 360 キャンペーンに起因するとみなされるトラフィックの [参照元 / メディア] は「dbm / cpm」になります。
以前のキャンペーン マネージャー 360 の統合では、このトラフィックの [参照元 / メディア] は「dfa / cpm」となっていました。ディスプレイ&ビデオ 360 の統合とキャンペーン マネージャー 360 の統合を同時に使用している場合、このレポートでのディスプレイ&ビデオ 360 のトラフィックは次のようになります。
- 独立した行が表示される(dbm / cpm)
- 一般的なキャンペーン マネージャー 360 のトラフィックと重複する行が削除される(dfa / cpm)
ディスプレイ&ビデオ 360 のネイティブ ディメンション([広告主]、[広告掲載オーダー]、[広告申込情報]、[クリエイティブ]、[取引]、[サイト])は、[セカンダリ ディメンション] として使用できます。これらのセカンダリ ディメンションを使用して、このレポートのディスプレイ&ビデオ 360 データをさらに分割できます。
セグメントのディスプレイ&ビデオ 360 ディメンション
この統合により、ディスプレイ&ビデオ 360 ディメンションに基づくセグメントも作成できます。これらのセグメントを使用して、ほとんどのアナリティクス レポートのデータを比較、分析できます。
たとえば、ディスプレイ&ビデオ 360 キャンペーンの広告を見た後でサイトにアクセスしたすべてのユーザーを含めるセグメントを作成できます。
詳しくは、セグメント ビルダーの使用方法についてご確認ください。
関連資料
ディスプレイ&ビデオ 360 のレポートの統合について詳しくは、次の記事をご覧ください。
この記事で取り上げているアナリティクスのその他の機能について詳しくは、次の記事をご覧ください。