この記事の内容:
動的リマーケティングについて
アナリティクスの動的リマーケティングを使用すると、ユーザーの関心を強く引きそうなコンテンツや商品のリマーケティング広告を表示できます。ユーザーの関心は、ユーザーがサイトで閲覧したコンテンツや商品、関連性が高く人気のあるコンテンツや商品、あるいは購入履歴やユーザー属性に基づいて判断します。
サイトでコンテンツを閲覧して商品情報を収集したユーザーや、特定の商品の広告からサイトにアクセスしたユーザーが、商品の購入に至らずにサイトを離れた場合は、同じユーザーが Google ディスプレイ ネットワークの他のサイトを閲覧しているときに、動的リマーケティングを使って関連性の高いコンテンツや商品をもう一度アピールできます。たとえば、見逃すには惜しい 1 日限りの割引広告をユーザーに見せ、ずっと前から欲しかった商品への興味を刺激したり、贅沢だけど一生モノの商品の広告などをユーザーに表示して、半ば忘れかけていた商品への興味を喚起することにより、購入まであともう少しのところにいるユーザーの背中を後押しすることができます。
また、商品を購入したユーザーにもう一度購入を呼びかけることもできます。こうしたユーザーはお客様の商品を気に入っているため、買ったコートに合う帽子など、同時に購入を検討していた別の商品についても広告を掲載することで購入に至る可能性が高くなります。
動的リマーケティングでは、ユーザー セグメント別リストをアナリティクス リマーケティングで作成し、これを Google 広告の動的リマーケティング キャンペーンで使用します。
動的リマーケティングと静的なリマーケティングの違い
アナリティクス リマーケティング(静的なリマーケティング)では、アナリティクスのディメンションや指標で定義されるユーザー層に基づいて広告が表示されます。それには、広告向けの機能を有効にする必要があります。ディメンションや指標によって、サイトでのユーザーの行動や、セッションごとの行動、または年齢、性別、興味 / 関心などのユーザー属性を知ることができます。
動的リマーケティングでは、分野別の属性でページのタグを変更することで、さらに情報を収集できるので、該当の属性に基づいてユーザー層をさらに絞り込むことができます。たとえば、小売店のウェブサイトでユーザーが閲覧した商品の ID や、旅行会社のウェブサイトでユーザーが入力した出発地や目的地情報などが収集されます。タグを変更してから、対応する動的属性をアナリティクスで作成し、その属性を Google 広告アカウントにリンクします。
タグが変更され、対応する属性が Google 広告にリンクされると、パーソナライズされた動的なリマーケティング広告を掲載するユーザーリストを作成できます。広告の内容は、アナリティクスが収集したデータに基づいて決まります。たとえば、サイトで特定の商品を閲覧したユーザーには、その商品のリマーケティング広告か関連性の高い人気商品のリマーケティング広告を表示できます。
事前の準備
動的リマーケティングを使用するには、事前に次の手順が必要です。
- アナリティクスでリマーケティングと広告レポート機能を有効にする
- Google 広告のアカウントとアナリティクスのアカウントをリンクする
- Google Merchant Center と Google 広告のアカウントをリンクする(小売業の場合のみ必須)
こうした事前準備が済んだら、次のセクションの手順を行います。
次のステップ
上記の準備ができたら、次の手順に従って動的リマーケティングを設定してください。このリストの順番どおりに各手順を進めることをおすすめします。
- 動的リマーケティングのアナリティクス トラッキング コードを更新します。
- 動的リマーケティング用のユーザーリストを作成します。
- 動的リマーケティング用の属性を作成します。
- Google 広告で動的リマーケティング キャンペーンを作成します。