ユーザーがサイトでイベントを発生させた順序を視覚化するには、イベントフロー レポートを使用します。イベントを使用すると、動画、ダウンロード可能なアイテム、埋め込みガジェットなどの特殊なコンテンツをトラッキングできます。イベントフロー レポートは、ユーザーがサイトでよく操作しているイベント コンテンツを見きわめて、一般的なイベントから次のイベントにユーザーが進む経路を確認するのに役立ちます。
この記事の内容:イベントフロー レポートの使用要件
イベントフロー レポートを使用するには、事前にイベントを設定しておく必要があります。
イベントフロー レポートの表示
イベントフロー レポートを表示する手順は次のとおりです。
- Google アナリティクスにログインします。
- 目的のビューに移動します。
- [レポート] を開きます。
- [行動] > [イベント] > [イベントフロー] を選択します。
イベントフロー レポートを活用するメリット
イベントフロー レポートを使用すると、次のような疑問点について調べることができます。
- 必ず最初に発生するイベントがあるか。そのイベントに続いて他のイベントも発生しているか。
- 1 セッション中に何度も発生するイベントがあるか。
- 他の種類のイベントより人気の高いイベント カテゴリがあるか。動画イベントがガジェットより頻繁に発生し、ユーザーのエンゲージメントにつながっているか。
- デフォルトやセグメントを使用している場合に、他のセグメントとは異なるパターンでイベントを発生させているユーザーがいるか。
イベントフロー レポートの使用方法
イベントフロー レポートのノードは、それぞれユーザーが発生させたイベントを表します。ノードは、サイトでイベントが発生した順に並んだ列に分類されますが、ノードがレポートに表示される際に既定の順序はありません。たとえば、フローの最初の列には、ユーザーが他のイベントより前に発生させたイベントが配置されます。2 列目のイベントは 2 番目に発生したイベントで、3 列目は 3 番目という具合に続きます。最も頻繁に発生するイベントは各列の上部近くに表示され、頻度が低くなるほど下部に表示されます。
詳細レベルの変更
レポートの表示内容を変更するには、[詳細レベル] プルダウン メニューを使用します。
グラフに表示されるコネクションの数を調整するスライダーを使用すると、ノード間のコネクション数を調整して、イベントフローの表示を細かくしたり大まかにしたりできます。
[イベントノードの詳細レベルを選択] オプションを使用すると、イベントを「カテゴリ」、「カテゴリ、アクション」、「カテゴリ、アクション、ラベル」に基づくノード別に分類したレポートを作成できます。こうした分類とレポートの表示内容は、イベントの設定に基づいて決まります。イベントのカテゴリ、アクション、ラベルを設定する際に、しっかり分類、整理しておくと、このフローレポートの分析も簡単になります。たとえば、すべての動画やダウンロード可能なアイテムを異なるカテゴリに分類し、アクションやラベルを使って個別のイベントをより細かく区別すると効果的です。
ノードとコネクションを調査する
ノードをクリックしてコンテキスト メニューを表示すると、特定のイベントを経由するトラフィック フローを調べることができます。コネクションをクリックすると、そのコネクションに関連するイベントだけがハイライト表示されます。
レポートをスクロールしてステップを追加または削除する
レポートをクリックして左右にドラッグすると、横方向にスクロールできます。右端までスクロールして [+ ステップ] をクリックすると、フローにイベントを追加できます。イベントを削除するには、各列の上部にある [x] を使用します。
イベントからの離脱数を分析する
ノードの赤色の離脱バーをクリックすると、そのノードの離脱に関する詳細が表示されます。なお、このレポートの離脱数は、必ずしもサイトからの離脱を意味するわけではなく、トラフィック セグメントで次のイベントが発生しなかったことを示すものにすぎません。
次のステップ
レポートを設定して、さまざまな視覚化オプションを使用する方法については、フローレポートの使用方法に関する記事をご覧ください。
レポートを確認したら、サイトに設定されたイベントをユーザーの視点から確認してみましょう。特に人気のあるイベントや、他のイベントにつながりやすいイベントがある場合は、同様のコンテンツを追加することをおすすめします。連続して発生するイベントがある場合は、コンテンツが正常に動作しない状態にあり、読み込みが何度も試行されている可能性があります。また、他のトラフィック セグメントに比べて、特定のイベントへの反応が特に良いセグメントが見つかることもあります。
イベントとしてトラッキングしているサイト上の特別なコンテンツを、ユーザーがどのように利用しているのか確認できたら、その情報を利用してユーザーのエンゲージメントをさらに促進します。